聞こえますか0-1 ページ2
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私が2つの頃、父親がある日大きな借金をしたらしい。その後、スネージナヤから姿をくらました。母親は小さな赤子を抱え、一人せっせと働いていた。
そして、私が5つの頃母は売春婦としてウォンモール伯爵の後妻として迎えられた。突然の転機、そして伯爵令嬢となった私はその日から徹底された英才教育を受けた。
幸いにも、小さな頃から受けてきた教育のおかげで、14の頃には立派な伯爵令嬢として育った。
(私にも…やっとお父様ができたんだ…!)
毎日噛み締めたこの幸せを絶対のものにしたいと思った。そんな時、二度目の衰退人生を辿ることとなる。
『なんてことだ…。まさか、この事業が大赤字になるとは…。』
『あなた…どうするのですか。』
両親は大赤字をくらい、伯爵としての地位が危うくなった時に現れたのが、祖父であるルース・ランティーク侯爵だった。──彼が欲したのは、お金でも地位でもなく他でもない娘の私だった。
侯爵は言った、”この子と引き換えに借金を帳消しにする”と。突然訪れた大きな借金を帳消しにするというチャンス。
(お母様が私を見捨てるはずない…。)
そう信じたが、愛にくらんだ母親は2つ返事で了承した。父親も…私を助けてくれなかった。
(結局、お母様もお父様と同じように私を捨てるのね。)
私はそうして誓ったのだ。──二度と人を愛するのはやめようと。
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天野アリサ(プロフ) - るさん» コメントありがとうございます…!前作から見てくださったのですね…!本当に感謝です…!今作も読んで楽しんで頂けたら幸いです! (2022年11月17日 17時) (レス) @page12 id: 08985c907f (このIDを非表示/違反報告)
る - 前作から見ていました!今作も面白いものをありがとうございます! (2022年11月16日 19時) (レス) @page7 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いるか | 作者ホームページ:
作成日時:2022年11月14日 12時