フード少年2《暗殺教室》《ワールドトリガー》

76話 空 ページ27

〜貴方side〜





誰かの気配を感じて目が覚めた。





その時ちょうど、勝利の余韻に浸っている奴らが帰ってきた。






その声が、寝起きにはすごくうるさく感じて、曲もなにも流れていないイヤホンをつけた。








こうする事である程度なら聴覚を遮断できるとか
(菊地原情報)





それでも聴こえているものは聞こえているから会話はちゃんと成り立つ。









はあっと息を吐き出し、外に視線を向ける。




空は憎らしいほど青く、綺麗で、透き通っていた。




もともと、空は好きだった。



昔は、ここより緑もあって、空が高い、曇りの日がないくらい晴れていて……。





よく、その下で遊んでいたものだ。





そこで思考を切る。




こんなの考えたって何にもならない。





そんなの、分かっている。分かっている事だ。





それでも、







こんないい天気の日に、少しぐらい思い出に浸っても、いいよね？

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