華は眠り、夢を見る (ページ2)

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夢ひとつページ2

リリス：あら…あの子面白そう。

私はリリス、最近雷門中学校に転校してきた二年生。
校内を歩いていたら、頭にバンダナを付けた男の子が大きな木の看板を掲げて何か言っていた。
面白そうだと思ったから、こっそり近づいて話しかけてみた。

リリス：へぇ…サッカー部員募集してるんだ。君がキャプテン？

私が話しかけると、男の子は振り返って嬉しそうに言った。

バンダナ少年：！////
あぁ！もしかしてサッカー好きなのか？マネージャーでも歓迎だぜ！

リリス：ふふふ、サッカーは好きよ？マネージャーねぇ…どっちかっていうとプレイがしたいかなぁ…。

バンダナ少年：サッカー出来るのか？すっげー！あ、名前なんて言うんだ？
俺、円堂守！

元気な子ね、気に入ったわ。それに私が女だからって貶さなかったし♪
何よりもこの真剣で熱意のある目、こっちまで引き込まれちゃいそうになるわね…

リリス：私はリリス、呼び捨てでいいわ。見たところ同じ二年生でしょう？

円堂：リリスか、よろしくな！なぁ、今日の放課後一緒にサッカーやろうぜ！
リリスは何組だ？放課後迎えに行くぜ！

リリス：ふふふ、それは楽しみね。でも私が行くわ、最近転校してきたばかりだから、色々と知っておきたいの。放課後円堂君のクラスに行くから、待ってて？

円堂：そうだったのか、じゃあ待ってるな！あ～早く放課後にならないかなぁ…

リリス：そう言えば、どうして今更部員募集なんかしてるの？もしかして廃部寸前とか？

私が言うと、円堂君は試合を申し込まれたことと、試合に勝てないと廃部になってしまうことを話してくれた。その為人数を集めて試合に勝ちたいのだと。

リリス：なるほど、それは大変ね…私で何人目なの？

円堂：リリスが一人目だ、もっと人数を集めないとな…

リリス：…集まるわよ。円堂君に惹かれて…ね？(微笑)

私の勘はよく当たる、きっと円堂君は良い仲間と一緒に、強くなるだろう。
そんな光景を私は一緒に見てみたい。