【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ45)

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屋上で～女主視点～ページ45

『到着ーーっ』
無事に屋上に着いて少しだけ上機嫌な私
我ながら子供だとは思うけど…嬉しいことは嬉しいのだ！

と、辺りを見渡す

割と広い面積にベンチがある

中学校は入っちゃいけなかったんだけど…
ここはいいのかな？
というか…

『誰もいない！？』
ほんとに誰もいない
呼び出しておいて来てないってなんなの！？

『…いいや、寝とこ』
ゴロンとベンチの上に寝転がる

今日は少し風が強い
昨日は雨で今日は風かぁ…
最近天気があんまりよくないなぁ

するとガチャっと扉が開く音がした
振り向くと
『…姫歌ちゃん？』
姫歌ちゃんがいた

「あ、柚子ちゃん！よかった…」
『どうしたの？』
「私の机に手紙が入ってたの。柚子ちゃんに伝えてほしいことがあるって…」
『…なに？』

姫歌ちゃんとはあまり関わらないほうがいい…と思ってたんだけどな…
というか姫歌ちゃんにも手紙が…

姫歌ちゃんはポケットから手紙らしきものを出すと、読みだした

「＿＿＿＿」

『へ、へぇ…』
まさかそんなことを言われるとは思ってなかった

空くんが私の悪口を言ったうえに殺すと言ってた…らしい
おまけに人殺し…え、意味わからない
でたらめにも程があるだろう
ぶっ飛びすぎている…

まず空くんがそんなこと言うわけないし

「柚子ちゃん…空くんと関わらないほうがいいよ…」
姫歌ちゃんは信じているようだ

あれ、でもなんで私が空くんと関わりがあるって知ってるのかな？

『…大丈夫だよ』
姫歌ちゃんにそう言う

………わかってる
空くんがそんなことしないって、言わないって…
わかってる…のに

不安になる…

どうしよう、なんかすごく…

「あ、まだある…このことを学校中に広めろ…だって」
『は！？なにそれ…だめだよそんなの！！！』

バンッ

「おい！ここはもう閉める…か…ら」
なんで…
なんで空くんが来たの？

あぁ、やっぱりここに来たらダメだったんだ…

『…ごめんなさい。もう、帰るから』

一度頭を整理したくて足早に屋上を出て行った

空くんの顔をまともに見れない
ちょっと態度悪かったかな…

空くんがそんなこと…でも…あぁぁぁ、わかんない

でも広めたりしたら空くんが信用なくしちゃう…
こういう事に食いつく人って結構いるから

とにかく早く戻ってろん先輩と話したい
なんでもいいから話したい

その後、空くんと姫歌ちゃんを屋上に残したことを後悔した