【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ43)

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手紙～女主視点～ページ43

『…失礼しました』
私は静かに生徒会室を出た

空くん怒ってた…
どうしてかな
私なにか…してる…か

校則違反に、授業にも遅刻…

『うあー…やっちゃったよ』
でも、あの態度は単純に怒ってるんじゃなくて何かあった…んだと思う
あくまで直感だけど

空くんは自分の感情だけで人にあたったりはしない
きっと何かあったんだよ！うん、そうだ！

そう自分に言い聞かせて教室までの廊下を足早に歩く

ガラッ
『お、遅くなってすいません！』
「…はぁ、道に迷ったんだろ…いい、席につきなさい」
『はい…』
私の方向音痴のことは先生にまで伝わってるのか…
ある意味すごい

まぁ、そのおかげで怒られなかったし、いいか

『…ん？』
教科書を出そうと机の中に手を入れると何かに当たった

なんだろうと中を覗くと、手紙…というか一枚の紙に何か書いてあるようだった
その紙には一言だけ

『……え…？』

[放課後屋上に来て]

そう書いてあった
字は誰が書いたかわからないようにわざと変なように書いてある

屋上…昨日空くんが何も言わずに行った場所
その後から明らかに可笑しい…

『…なにかわかるかも』

私はそこで考えを一旦区切ると教科書を開いて先生の声に耳を傾けた

＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿

『屋上まで、どう行けば…』
やってしまった
自分の方向音痴のことをすっかり忘れていた

『…どうしよ…あれ？』
鞄から落ちた大きめの紙

開いてみると地図だった
しかも屋上までの道のりがペンで塗られている

『絶対に来いってことか…』

私は地図の案内にそって歩き出した