【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ5)

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会ったのか？～男主視点～ページ5

「…空！」

『ん…』
ナノの声がする

『ナ…ノ？』
真っ白い天井…にナノの心配そうな顔

「よかったぁ…心配したんだよ？廊下で倒れてたんだから」
廊下で…？
ああ、誰かとぶつかって貧血で倒れたんだっけ

『大丈夫だよ、いつもの貧血』
そういうとナノはまたぁ？なんて笑う
そんな他愛もない話をしてると
扉が開き

「あれここにもいないのか」
歌詞太郎さんが入ってきた

「いないって誰がー？」
ここにもってことは結構探したのだろう

「いやぁ…ちょっとした知り合いみたいなやつ」
そういえばぶつかったのは誰だろう
考えてもわかるはずないんだけど

「ふーん…女子？男子？」
「女子」
あれ？入学式はどうしたんだ？
時間的にもう終わっちゃってるのか？
あー会長になんて言おう
貧血で倒れてましたとか言えばなんとかなるかな

「新入生？」
「そ、新入生」
あーもう一回アメリカ行きたいなぁ

『よいしょっと』
「あ、もうおきて平気なの？」
ただの貧血だから大丈夫…なんて言ってみたい
けど生まれつき体が弱い俺はちょっとの風邪でもなかなか治らない
しかも喘息持ち

『大丈夫です』
さてと生徒会室に行こう

「んじゃ、俺ももう一回探してくるわ」
歌詞太郎さんが呼ぶとは珍しいこともあるもんだ

「ナノも生徒会の仕事残ってるから行こーっと」
にしても

本当にぶつかったのは誰だろう
なんか体すっごい丈夫そうな人だと思うけど

『痛っ…』
首が痛みだした