【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ39)

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貴方は～女主視点～ページ39

『ん～……迷った！』

柚子、只今絶賛迷子です！

食堂でご飯を食べて、途中までろん先輩とT先輩が一緒だったけど
教室が違うからと別れた

その数分後…迷ってしまいました…

『あ～どうしよう…』

空くんが一緒のクラスだって言ってたから
待ってて、一緒に行けばよかった

なんで今更思いつくかな…

『あ、地図！』

鞄の中をガサゴソとあさる

が、

『ない！？』

見当たらない
昨日天月さんにもらった地図がない
確かに朝入れたはずなのに…

あぁぁぁぁぁぁ…どうしよう…

学校始まっちゃうよ…

そしてまた誰にも会わないし…ここほんとに何処なんだぁ

『ん～…とにかく進んでみよう』

そしたら誰かに会うかもしれないし
あ、なんか私って人任せ…もうこの際気にしない！

誰もいない静かな廊下を一人で歩く

…さみしい…かも

『歌おうかな…』

あまりに静かすぎるので歌うことにした

『♪～～～～♪～～～～(ﾄﾞﾝｯうわっ』

歌に集中しすぎて人が来たのに気付かなかった
そのせいで思いっきりぶつかってしまった

『あ、すすすすいません！！』
「大丈夫よ、気にしないで！」

ぶつかったのは女の子だった
しかも新入生のようだ

教室の場所知ってるかな？

『あの、教室がどっちかわかりますか？』

女の子は一瞬キョトンとした顔をしてニコッと笑った

「うん。私も今から行くところだったんだ！一緒に行こう？」
『ほんと！？よかったぁ…私柚子！貴方は？』
「柚子ちゃんかぁ…私の名前は、教室での自己紹介で！(ﾆﾔ」
『そっかぁ…じゃあ早く行こう！』

はやく名前知りたいし、はやく行かないと怒られ…

『あ、ぁぁぁぁぁああああ怒られるぅぅぅぅぅぅっ！！』
「え、ちょっと待って」
『あ、ごめん！はいっ行くよ！』

私は女の子の手を取って走り出した

「柚子ちゃん方向わからないでしょ？」
『あ…』
「あははは、こっちだよ？」

なんだか楽しい

ここで会ったのも運命とかかな？…なんて

でも、何処かで聞いたことがある声なのは…気のせい？

「で、こっちに曲がるの！」
『おぉ…！』

そんな疑問も数分後には忘れてしまっていた