【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ21)

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とりあえず～女主視点～ページ21

ピロリーン

『…ん』
今の音…携帯…？
携帯…
メール、とか…？
メール……メール！？

『ぁぁああっ』
そうだった、歌詞さんにメールしてたんだった！
ベットから飛び起きて携帯を確認する

[来たくないなら来なくていい]

うーん
行きたいわけじゃないけど…
寮の鍵もらったし、どっちみち行かないといけないし…

というか今何時だ！？

慌てて時計を見ると２時４７分を指している
『……行かないと…かな？』

おずおずとブレザーをはおり、バッグを持って玄関へ向かう
『行って…きます…』

ここから学校まで３０分くらいかな
走ればもっとはやく…２０分？

とりあえず返信返信…
[今から行きます]

『よしっ行くか！』
雨はもう降っていない
代わりに分厚い雲の隙間から太陽が覗いている
私は所々にある水たまりを避けながら学校まで走った

～～

『はぁっはっ…つ、着いた』
時間は３時を少し過ぎたくらい

さっきの雨のせいだろう、桜の花びらがすべて散ってしまっていた

『っとにかく教室に……ぁ』

教室どこか聞いてない！

それどころか自分のクラスさえも知らない！
そうとなれば職員室…も何処にあるか知らない…

『私…どうすればいいんだろう…』
え、と、とりあえず校舎の中回ろうかな
誰かに会えるかもしれないし…その時に聞けば！

『う、うん…行ってみよう』

私は広い玄関の隅に靴を置かせてもらい、シューズを履いて廊下を右に進んだ