【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ14)

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記憶～女主視点～ページ14

さっきの夢…どんな内容だったかな…？
毎日のように見てる気がするのに覚えていたことは一度もない

『まぁ…１年から前の記憶ないもんな…』
きっとその覚えてない部分を思い出してる…んだと思う

でも…大切ななにかが抜け落ちてる気がしてならない

『歌詞さんもなーんにも教えてくれないし、それに…』
それに空さんとナノさんの事も気になる

２人との関係は中学が一緒だったこと、それとテロにあった時一緒にいたこと
空さんの首にある傷が私のせいだっていうことはなんとか聞き出した
それだけしか聞いてない

でも空さんとはなにか気まずかったし、ナノさんには完璧に嫌われてるし…
記憶がない事は多分知られてない…と思う

『話してないし…話す機会なかったし…』
もうそのまま私のことなんて忘れてほしかった
私自身、自分のこと忘れてるんだし

『あーもうわかんないっ』
そう言ってふたたびベットにダイブした

もう一度…寝よっかなぁ

また同じ夢みるのかな

なんかそれは嫌だな…

『私が知らない私と…空さん、ナノさん…歌詞さんともなにかあったのかな…』
歌詞さんは同じ中学だったっていうには過保護すぎ…だと思う

『だーれも教えてくれないんだもんっ』
ゴロンと寝返りをうって布団にもぐりこんだ

＿＿＿＿＿ピンポーン

突然部屋に響いたインターホンの音

『…誰だろ』
少し重い体をおこして玄関へ向かう
お客だなんて久しぶりだ

『はーい…っ！！』
扉の外には若干雨に濡れた空さんがいた
なんで…？
空さんはここを知らないはず
それに今は会いたくなかったのに…

『あがっていいかな…？』

『ぁ…はい』

…どうしよう