【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ12)

今日:6 hit、昨日:38 hit、合計:13,350 hit

夢～女主視点～ページ12

『…帰ってきちゃった』
学校からそう離れていないところにあるマンション
寮には入っているが先生に見つかったらめんどうなのでこっちに来た

『ただいまぁ～』
雨が降っていたからビショビショだ
お風呂…入らないと…

にしても久しぶりに来たな…
ここの大家さんがとっといてくれている部屋

『大家さんに感謝しないと…』
そう思いつつもベットにダイブする
あ…眠くなって…きた

～～

『歌詞くん！あっちも行ってみようよ！』
ここは最近できたばっかりのデパート
私が行きたいって言ったら幼馴染の歌詞くんがついてきてくれた

「柚子待ってって！」
『ほら、はやくはｙ((ﾄﾞｫﾝきゃあっ』
「柚子！！」
突然響いた大きな爆発音に思わずうずくまる私に歌詞くんが駆け寄ってくる
沢山の悲鳴が聞こえて、出入口は逃げ惑う人であふれかえっている

「柚子俺たちも逃げよう！」
『うん…あ、』
さっきまで沢山の人が駈け込んでいた全ての出入口にシャッターが降りて
数人の人が下敷きに…されようとしたところで歌詞くんが見えないように隠してくれた

少し離れたところから男の声がする
どうやら世にいうテロのようだ
ということは私たちは人質…
『歌詞くんどうしよ…！？』
「柚子？どうした？」
『あ、あれ…空くんとナノくんが…』
「！！？？」
そう、テロリストの一人が同じ学校の２人を抱えて刃物を向けて脅していたのだ
歌詞くんはビックリしすぎて声も出ない様子

どうしよう…２人を助けなきゃ…
でも、私にできることなんてなにもない

「柚子…あれって…」
歌詞くんが小さく指差した方を見ると、テロリスト達からは死角になるところから
警察と思われる数人の男が今にも突入してきそうだった
だが、タイミングが合わないのかまだコソコソとしている

「あっ柚子！？」
私はテロリスト達の前に走り出た
テロリストから人質にされている人達まで全員の視線が私に集まる

「なんだぁお前！！」
１人の男が声をあげる
『ふ、２人を放せ！』
その途端大きな笑い声が響いた
それでももう一度叫んだ
『うるさい！２人を放せ！！』

「チッ…うるせぇんだよガキがっ！」
そう言って男は刃物を振り上げた
そしてその刃物の先は空くんの…

＿＿＿＿＿＿赤い血が視界いっぱいに広がる

『う、そ』

～～

『…ぁぁぁぁあああっ』
勢いでベットから落ちた

『またあの夢…か…』
汗が尋常じゃない、嫌な夢だった気がする…
『覚えてないな…』