予防接種〜SixTONES編〜 ページ39
side 松村
予防接種の季節がやってきた。
そうは言っても別に何も無いのよ。
慎太郎やジェシーも別に平気だからさ。
だから淡々と普通に受けるんだけど…
そんなこと話してもつまんないよね?
しょうがないなぁ…あんまり乗り気じゃないけど…昔話でも聞く?
あれはもう10年以上前の話。
ジュニアだった頃。
俺だけじゃなくて健人と風磨もジュニアで、俺らは同じグループだったのよ。あっ!こーちもね。
あの頃、俺は中3で風磨が高1、健人とこーちが高2だったのかな。今はね同世代って言ってるけどあの頃の中学生と高校生の差は大きくて。
特に健人は完全に俺のお兄ちゃんだった。
その日は4人で雑誌の撮影してたんだけど終わるなり4人で予防接種行ってきてねーってめちゃくちゃ軽く言われたの。
えっ!?思わず声を漏らしちゃった俺に
「北斗、もしかして苦手?」って健人が聞いた。
そうなんだ。あの頃俺は注射が大嫌いだった。
何も言わなかった俺の頭をポンポンって撫でて
「大丈夫。一緒について行くから。」って。
それで病院向かったんだけどいざとなると怖くなっちゃって病院の駐車場着いた瞬間、車から飛び出ちゃったの。
「「「北斗!」」」
3人の怒鳴り声を聞きながらも駆け出したのよ。
でもここは駐車場。
キキー!
間一髪で車にはぶつからなかった。
「「「すみませんっ!」」」
俺の代わりに頭を下げてる3人をボーっと見てたら
痛っ!!
健人にお尻を思いっきり叩かれた。
「謝りなさい。」
そう言われたけど思わず黙ってしまった。
はぁ…
「風磨、高地。先に行って。俺らあとから行くから。」
健人は溜息つくとそう言って俺の腕を掴んでまた車に戻った。
「け、んとくん?」
怒ってるのがヒシヒシと感じられて名前を呼んでみたけど
「駐車場で走るってお前は子供なのか!?何考えてんだ!?」って怒鳴りつけられてそのまま座席に倒されて思いっきりお尻を叩かれる。
ここ車内よ。狭くて全然暴れられなくてもう耐えるしか無いのよ。
「ヤァだ!痛い痛い!ごめ、なさい!!」
結局30発ぐらい叩かれた。
「北斗、聞いて。」
「グス…」
「これからも嫌なことあるよ。でもそこから逃げたらダメ。怖い時は怖いって言って良いから。俺も風磨も高地もみんなお前を助けるから。」って。そう言って抱きしめてくれた。
その後はきっちり予防接種受けたよ。
もちろん健人が付き添ってくれたし風磨と高地も待っててくれた。
次の年からかな予防接種怖くなくなったのは。
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sutekinasekai(プロフ) - りなさん» お待たせしてしまいごめんなさい。そして目黒くんの好き嫌い話、またの機会に書きますね。 (2023年1月18日 12時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - リク書いて頂きありがとうございます😄ママ化してる舘様新鮮でした😂 (2023年1月16日 9時) (レス) id: 24808759d6 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - ととさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも遊びに来てくださいね。 (2023年1月11日 7時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
とと - 初めてのコメントです!どの小説も大好きで何度も読み返したりしてます!更新されるのをいつも楽しみにしてます。すの担なので特にすのの話が好きですが、どのグループのお話も本当にドツボです!飽きるなんて全くありません。これからも更新楽しみにしています。 (2023年1月10日 3時) (レス) id: 097e508835 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - 李苑さん» 涙涙のカウコンでしたね。1歳差問題、また登場すると思います。 (2023年1月4日 21時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sutekinasekai | 作成日時:2022年12月5日 9時