休憩㉕ ページ18
side 菊池
照史くんと話してる途中、勝利とシゲが部屋から出てきた。
「ギター上にあるから弾いてって言うんやけどええかな?」
「あー俺と勝利の部屋に勝利のが置いてあるけど…勝利が無茶苦茶にしないなら。」
勝利のだし自己責任だけど、流石に壊したら元に戻った時の勝利が可哀想だろ。
「しげぇはやくぅ〜」
すっかり懐いてる勝利がそう言ってたんだけど…
あ゛ーアイツ。
シゲが派手に落ちた瞬間俺も中島も怒鳴った。
中島は直ぐに勝利のケツ叩く。
たぶん幼くなってから今までで1番厳しい。
シゲは大丈夫って言ってくれるけどここは厳しくした方が良いだろう。それでも20発ほどで手を止めてあとは反省タイム。
もう直ぐにやらかすから椅子はセットされたままなのよ。
「やだぁぁ〜」
中島に座らされても直ぐに降りようとして
「じゃあ菊池からもペンだな。」
そう言って中島が俺の前まで勝利連れてきた。
「ヤダヤダ!」ってめっちゃ暴れる勝利。
「勝利。俺からもお仕置き要るのか?」
わざと低い声でそう言うと一生懸命首を振る。
「じゃあ自分で椅子行って反省しなさい。」
言うと諦めたのか椅子に座った。
5分ほどで解放してやって無事シゲにも謝った勝利。
そのあとはギター弾いてもらってご機嫌。
照史くんがその間に松島に連絡してくれた。
「聡!」
松島が帰ってくるなりぎゅっと抱きしめる中島
「ヒック…グス、ごめ、なさい。」
松島はもうグズグズ。
「おかえり。」俺はそう言って頭をポンポンって撫でてやる。
そこから3人でゆっくり話した。
松島が勝利を守りたいって思ってくれてること。
でもやっぱり1個違いでも勝利は松島のお兄ちゃんでいたいんだよ。ってこと。
「俺も松島の気持ちわかるよ。たった1才差だもんな。対等に守って守られたいよな。でもな、それでも年上は守りたいもんなんだって。」
俺がチラッと中島の方を見て言うと松島もちょっと理解してくれたみたい。
「ところで聡。」
松島が落ち着いたところで中島が声色を変える。
「黙って居なくなって良いんだっけ?」
「…だって…。」
「聡の気持ち理解してあげれなかったのは俺らが悪いよ。でも勝手に居なくなるのはダメだろ。」
中島の言葉にコクンって頷いた。
「10発な。」そう言うと中島は松島を抱きしめたまま手を振り上げた。
「ヒック…ごめん、なさい」
「もう良いよ。」
「ふーまくんも…ごめんなさい。」
「良いよ。おかえり。」
もう一度そう言って俺も抱きしめた。
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sutekinasekai(プロフ) - りなさん» お待たせしてしまいごめんなさい。そして目黒くんの好き嫌い話、またの機会に書きますね。 (2023年1月18日 12時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - リク書いて頂きありがとうございます😄ママ化してる舘様新鮮でした😂 (2023年1月16日 9時) (レス) id: 24808759d6 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - ととさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも遊びに来てくださいね。 (2023年1月11日 7時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
とと - 初めてのコメントです!どの小説も大好きで何度も読み返したりしてます!更新されるのをいつも楽しみにしてます。すの担なので特にすのの話が好きですが、どのグループのお話も本当にドツボです!飽きるなんて全くありません。これからも更新楽しみにしています。 (2023年1月10日 3時) (レス) id: 097e508835 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - 李苑さん» 涙涙のカウコンでしたね。1歳差問題、また登場すると思います。 (2023年1月4日 21時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sutekinasekai | 作成日時:2022年12月5日 9時