飽く迄も一般人を貫き通す-参-

番外編:入れ替わり ページ46

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其れから、中原のお説教が長く続き



根負けした子供は

「ようは、お父さんにやらなきゃ良いんでしょ、お父さんには」

……と。



まあ確かにそうなのだが

お父さんにやらなければ、確かに我々にも影響しないので

此処は渋々、食い下がる。






子供「ったく、酷い目に遭った

お父さん覚えてやがれ」




……本当に、もう止めてくれるのかな……






中原「……やれやれ

これだから子供は……

帰るぞ有島」

『はーい』




そう云って踵を返す中原の首筋……

何この痣は？


あったっけ……？






『中原……死ぬのか』

中原「あ？」

『首筋に変な痣があって

若しかして先刻の子供の異能なのかなと……』

中原「は？ 痣？」





中原は首筋を摩って、確認するも

見える訳じゃないし、触っても分からないので

帰って確認することに。





『呪いだったら困っちゃいますね』

中原「そう云う手前も、首にそんな痣あったか？」

『え？』






わ、私にも！？



嘘だろ、こんなの迸りじゃんか！！





『これ！

徐々に痣が大きくなって、一週間後に死に至るやつですよ』

中原「そう云う呪い類の異能の持ち主なら、先に特務課が対処してる

一般の中学生だし、学校の人間に異能を使ったら死者が沢山出るしな」






そりゃそうだけど……

何で首に痣？






『声が出なくなるとか？

うーん

其の中原さんの部下の人の欠勤理由って何ですか？』

中原「家から出れない状況……とか云ってたな」

『声が出なくなるだけなら任務に影響しませんもんね

変形する……とか』

中原「大した事無ぇだろ」

『……其れもそうですね』





そして、私達はマンションへ

(番外編:バレンタインの時は引越し前の設定で。)




普通にさようならをして、部屋に戻った。









＊＊






そして、翌日……



目を覚ますと、見慣れたはずの天井に違和感

天井に蛍光灯あったっけ……と


身体を起こすと、周りの風景も見慣れない



見慣れないと云っても、見た事はある。


そう、此処は中原の部屋だ。



マンションで、幾ら部屋が隣同士だからって

寝る部屋間違えるか？普通









……まあ考えていても埒が明かない

取り敢えず顔を洗いに行こうかな。









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