飽く迄も一般人を貫き通す-参-

玖拾弐 ページ16

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久々に逢った(様な感覚)のに、何とも可愛くない奴である


確かに七分のTシャツに長ズボンの質素な服装だが

別に東京に行くわけでなければ、可愛い友達と出掛けるわけでもなし


他人と比べられる環境じゃなければ、今の私は何も飾らない私だ。




それを？侮辱？してるのかな？中原さん？






『今日はちゃんと私の服持ってきたからこれありがとうございますあとお前の帽子の方がださい』

中原「うるせェ」




そう云って服を渡せば、ソファにでも置いておけと云い

疲れた表情



……何か、ムカつく。





『……あーはいはい、帰ってきちゃってすいませんね』

中原「何がだ、誰もそんな事云ってないだろ！」

『疲れてるんですか？』

中原「手前の仕事も俺が処理してンだよ」






……私の仕事？

不在だから仕方ないとして、何かあったっけ？





中原「とぼけンなよ、首領の新しい案件の話

事業拡大のマーケティング調査中」

『おうおう、商業科の私にはよく判る内容ですだ』

中原「商業科なら手伝え！」

『帰ってきたばっかり。』





話によると、私がオーナーのスイーツの店を出店するらしい

ポートマフィアのブランドとして出店すれば、一般客以外のお客も釣れ
新しい情報や世間の情報の取得も出来る。


方向の違う存在意義と、変わらない方針



首領の目的は、其所に在った。






あと、エリス嬢の喜ぶ顔が見たいとか

否、其れが本音じゃないか？







『成程、悪い話じゃないですけど……』

中原「文句は聞かねェからな」





はい、判ってました。

従えば良いんだろ





『……はあ』




私は中原から借りてた服を下敷きにソファに座って


仕事の為、複数の資料を見つめる中原の観察と云う仕事をする事にした。









中原「いや手伝えよ」

『ですよね、すいませんでした』









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