捌拾捌 ページ12
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国木田「……は？」
『国木田さん、落ち着きますし』
……オカンだし。
国木田「っ、貴様……
其れはどう云う意味で云っている」
『え？
どう云う意味って……其の儘の意味で』
国木田「そ、そんな事軽々しく云うものじゃないぞ」
『軽々しくだなんて心外な
本当に思った時しか云わないですよ』
私は国木田さんを真っ直ぐに見つめて云う
偶々最寄りのスーパーで逢った国木田さん
逢って嬉しいと思ってはいけないものか？
国木田「そ……そう云えば、有島
太宰を見なかったか？」
『太宰さん？』
国木田さんは慌てた様に話題を変えてきた。
国木田「タイムセールに間に合わせようとしたが、彼奴と依頼をしていたら、探偵社に戻ってからでは間に合わなくてな
帰りに其の儘此処に寄ったら、何時の間にか見当たらんのだ」
『はあ、全てのコーナーを見た理由ではないですけど
見てませんね』
国木田「そうか、糞……迷惑噴霧機め」
国木田さんはイライラした顔立ちで腕時計を見た
確かに、あと数分後に
御一人様一商品で、卵のタイムセールがある。
『あ、其処のオリーブオイル取って頂けますかね』
国木田「……自分で取れ」
『文句云い乍らも、取ってくれるんですね』
私は国木田さんからオリーブオイルを受け取ると
『……有難うございますっ』
国木田「ッ……！」
『ではでは』
無意識に微笑んでいた事も知らずに、礼をして会計を済ませる為にレジの方へ向かった。
国木田さん、私と居るの厭そうだし？
今日は程々にしておいてやるよばーか。
国木田「……お、おおお俺が
は、配偶者にっ、ででで出逢うのは
理想では、今では……ななな無い……ッ」
国木田さんが頬を染めていた事も知らず、私は両手にスーパーのビニール袋を持って外に出た。
温い空気が、そっと頬を撫で
癖のある髪は私の顔に掛かっては邪魔をする。
嗚呼、国木田さんの様にストレートヘアになりたい。
＊＊
『……ん？』
買い物を終えて、夕暮れの河川敷を歩いていると
＿＿＿＿＿何やら見た事のある色の布が川を浮いていた。
『……んー、其の手前のなんて包帯の巻かれた腕に見えるし』
……助けてあげよう……かな
国木田さんを。
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竜泉(プロフ) - Tsukimiさん» え、本当ですか！？ 嬉しみの極みです。 やはりギャグ中心なので読者様には面白いだとか、笑っていただけることが1番嬉しいです。 最近は更新が遅くなっていますが、最後まで読んでいただければと思います、コメントありがとうございました！ (2018年1月13日 22時) (
レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
Tsukimi(プロフ) - めっちゃ面白いです！面白すぎて部屋で１人で笑ってますw (2017年12月31日 17時) (レス) id: 2f51781831 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - 菜緒さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！ あの太宰さんが川で渦に巻き込まれて吹っ飛ばされるやつですね笑 クオリティの低さが今となっては恥ずかしいですが笑って頂けたのなら幸いです笑 コメントありがとうございました (2017年12月9日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます、物語も佳境に入っていますが最後までこのテンションを崩さずに書けたらなと思います！ 更新が遅気味ですがこれからも読んでくださると嬉しいです！ (2017年12月9日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
菜緒(プロフ) - 初めまして、捌拾玖のやすいイラストありがとうございますwwwwめちゃくちゃ笑いました (2017年12月9日 1時) (レス) id: bdab7214de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜泉 | 作成日時：2017年6月26日 8時
