武装探偵社の太宰治と、ポートマフィア幹部と遊撃隊隊長が私の兄です。[文スト] (ページ4)

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やってきた２ページ4

首領の一言にまたもや反論したくなったが、どうにか収めた。
首領は相変わらず笑みを浮かべたままで、何を考えているのか毛頭理解出来ない。
「君達には、ある少女と暫く同居してほしい。…私の友人の子だ。」

友人？

「森さんにご友人がいたなんて驚きだねぇ。同じ幼女趣味とか？」
「おい太宰！」
確かに俺も少し思ったが！失礼だろ！
「そうだったら良かったのだけれどねえ。」
やれやれと首を振る首領。
…違ったのか。

「生憎只の過保護でね、特に長女のAちゃんには、幼い頃から指一本触れさせて貰えなかったよ。」
こんなこと言うのはあれなんだが、その父親は間違っていなかったと思う。なんて、口が裂けても云わないが。
「そのAちゃんが、その少女ってわけか。」
「太宰くんの言うとおりだよ。…だけど彼女、少々性格がねえ…。」
「そもそも、どうして同居など？」
首領の顔が曇った。
「彼女の父親、琴樹蓮太郎は、一年前に死んだ。射殺されたんだ。」

その場の空気が一瞬で氷のように冷たく、何㌧もの重りが乗せられたように重くなる。

「母親は体が弱く、幼子を面倒見ながら少ない給料で一日中働いているそうだ。…そんな中何を思ったのかAは…

突然家を出ていったんだ。」