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小さなため息をついてデスクでパソコンを開く。
ふくさんの対応はいつも通りといえばいつも通りなのだけど、
やはり気が落ち込む。
パスワードを打つ手も重く動かない。
「よう、おはよ!」
ファイルを私の頭に乗っけて話しかけてくれたのは、須貝さんだ。
「須貝さん…!おはようございます」
「うむ!今日は天気がいいですな」
「ですなぁ」
須貝さんは話していて気が和む。
いつも気が沈むといいタイミングで話しかけてくれるのだ。
「天気はいいけど、おたくの彼氏さんは相変わらず冷たいね〜」
目を細めて私より遠くにいるふくさんを見つめた。
「えぇ、まあけど仕方ないです。」
「あんた達さ〜やっぱりおかしいと思うよ」
そう、毎日気が沈む理由。
それは…
「まあ私たち、1回も触れ合ったことないですし」
もうネタ話になりそうなくらいおかしな話だ。
事実、ふくさんとは同棲しているにもかかわらず、ハグするどころか指一本も触れたことは無い。
1番ふくさんに近くなったのは、荷物を手渡す時くらいだった。
「いやほんと一回話し合ってみたら?」
それに須貝さんのみならず、他の皆さんも心配してくださっている。
なぜかというと、クイズノックメンバーは私たちの恋のキューピッドと言っても過言では無いから。
奥手な彼と引っ込み思案な私をくっつけてくれたのは主に須貝さん。
そんなことからも、やはり放って置けないのだと思う。
「2年好きな人と一緒にいるのにハグできないとか福良もすげえな」
「まあふくさんは時々何考えてるかわからないですから」
苦笑いでパスワードを入力して、デスクトップに送られたメールを確認した。
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - 林檎さん» わ~!ありがとうございます(๑>◡<๑)どうぞディスタンスカップルを引き続きお楽しみください♪そう言ってもらえると更新の糧になりますᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2022年12月23日 0時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 好きすぎますッッッ‥!!!ふくちゃんもfkrさんも頑張って、! (2022年12月22日 22時) (レス) @page16 id: 4ad8b0fd3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2022年12月11日 16時