___ ページ11
・
翌日。
俺はデスクで悶々と昨日の出来事について考えていた。
『ふくさん、なんでも言ってね!!』
なぜ突然そんなことを言ったのだろうか…。
きっと俺が無理をしていると思ったのか…
そんなことを考えていたらすでに朝になっていて、今日1日頭が痛い。
仕事も頭に入ってこない。
「よーふくら。仕事捗ってる?…って、お前クマヤバ。」
話しかけたのは河村だった。
恐らく臨時会議の内容をまとめた物を取りに来たのだろう。
「ごめん、もうちょい待って。」
「いやそれよりなんかあったの?」
そう、そうだ。そういうことか。
昨日河村は…
『触れないなら触れないなりに、もっとふくちゃん大事にしてあげたら?』
そう言った。
だから俺は昨日『スイッチ』を買いに行ったし、苦手な野菜が出てもなるべく笑顔でいるようにしてた。
「俺さ、昨日河村が大事にしろって言ったから優しくしたら、
Aちゃんは俺が無理してると思って心配させてしちゃってたんだけど。」
悶々と考えていたことがようやくまとまり、事の発端の河村にひと睨みしながら告げた。
それを聞いた河村は一瞬何のことかという顔をしてから、盛大に吹き出した。
「あはははは、あー、それは、ふくちゃんもふくちゃんで心配性だな〜」
「そうだよ、Aちゃんは人のことよく考えてるんだから」
「いや、そういうふくらも心配性だよ」
「ここまで来るともう触れ合うのはむずそうだね。
よし、命名しよう。君たちを『ディスタンスカップル』と呼ぶ!」
なんだそれ。言いづらいし、癪に触る。
けどそれも愛称のようで、少し気に入ったのかもしれない。
そんな話をしていればもやもやも消えて、お昼時になった。
鞄から星柄のランチクロスを取り出した。
・
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピーチフラペチーノ(プロフ) - 林檎さん» わ~!ありがとうございます(๑>◡<๑)どうぞディスタンスカップルを引き続きお楽しみください♪そう言ってもらえると更新の糧になりますᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2022年12月23日 0時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 好きすぎますッッッ‥!!!ふくちゃんもfkrさんも頑張って、! (2022年12月22日 22時) (レス) @page16 id: 4ad8b0fd3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2022年12月11日 16時