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「君が霜凪さんかぁ」
「来るとは聞いていたよ上がって〜」
福良と山本はあいが日頃語りに語っている憧れの先輩を前に少し興奮していた。
「ええありがとうございます!あ、これつまらないものですが行きつけの店のロールケーキです!是非皆さんで!えぇ!」
「あ、今日はあいさんとでかける約束をしているのですが聞いていますか?」
その言葉に山本も福良も撮影が終わりやってきた須貝も首を傾げた。
そして全員であいを見た。
「ほんと?」
「あっ…、えっと…うん…なかなか言えなくて…」
須貝は不安がるあいの頭に手を置いた。
「誰も怒らないから、好きなだけ遊びに行っておいで。あ、でも絶対に家には帰ってこいよ?」
最近まともに喋っていなかったことで、須貝の笑顔はいつもより輝いて見える。
あぁ、駿貴パパの笑顔は世界一だなと。
こくんっと頷き霜凪と一緒に街へ向かった。
その足取りはすごく軽やかだった。
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「何か欲しいものはないのかい?」
「いえ…」
「そうかぁ〜なら___」
「バレンタインも近いことだし何か作ろう!」
「へ?」
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作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2022年9月17日 11時