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外は明るくなり始めていた。少し太陽が顔を出している。
ドアの隙間から抜けて走り出す。
風が冷たい。
目にしみる。
さっきまでの温もりが暖かすぎて変な感じ。
自分にはもうない暖かさ。
階段を目指して無心だった。
「うわっ！」
ドンっと、
勢いよく角を曲がった時だった。
人とぶつかったようだった。跳ねて後ろに倒れる。
影大きかったから、大人の人だってなった。
やだ、やだやだ…人になんて会いたくない……、
じゃあなんで須貝さんとは会いたくないって思わなかったんだろう
少しだけ上を見ると、マフラーにメガネ顔を半分埋めた、肩幅の広い男性が立っていた。
「えと…大丈夫？ごめんね？」
手を差し伸べるメガネ男性。
交番に連れていかれたらどうしよう…。不安に不安が重なって…怖くなって、
逃げるように横をすり抜け階段を目指す。
するとまた別の男性が見える。
メガネ男性よりもだいぶ身長が低い七三分けの人。慌てて階段を駆け下りる自分を見て
不思議そうな顔をしていた。
「あのさ！須貝さんが言ってた…LINEで送ってきた子じゃない？！」
後ろから走る足音が聞こえたかと思えば階段の上からメガネ男性が叫んでいた。
とっさに自分のことだと思い振り返ってしまった。
「やっぱりそう」っと確信したような男性をキッと睨んでまたすぐに走り出した。
「待って」という慌てた声が遠のいていって逃げるように歩道を走る。
冬の…雪で埋まった地面の上を踏みしめる。
冷たい…いたい…
もう…嫌だ……
そんなことは言っていられない。
逃げて、誰も知らないところでのたれ死ねばいいって思って走ってるんだもん。
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます！すみません全然気づいていませんでした…！すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (
レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチフラペチーノ | 作成日時：2021年1月1日 23時
