【QK】160cmのパーカーと179cmの身長。［第1章］

番外編〜謎センス〜 ページ24

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須貝あい。その苗字も名前も全て本名じゃない。
須貝につけて貰った、大切な新しい名前。

新しく、素晴らしい人生が始まるんだって目は希望でいっぱいだった。

が、その須貝あいは、現在青ざめた顔でたくさんの成人男性を見ていた。



「えーと…じゃあ、自己紹介から…」



と場を進めようとした須貝駿貴。彼もまた、昨日はあんなに打ち解けていたのに青ざめた表情のあいを横目に異変を感じ、汗が流れていた。


「あ、QuizKnock兼編集長の伊沢です」
「本名を福良拳、みんなからはふくらpって呼ばれてるプロディーサーです」
「川上拓郎です」
「河村拓哉と申します」
「渡辺航平…こうちゃんでーす」
「山本祥彰、って言います！よろしくね」

「おいおいそんなに一気に言ったら覚えようにも覚えられないだろ？なああい？」


あいは緊張していたのだ。まだ父である須貝にすら心を開いていないのだから、
背の高い成人男性たちを目に人見知りを通り越して石のように固まってしまったのだった。

そんなあいは人見知りなのかもなって思いながら須貝は見ていた。



「プロ、デュー、サー………。」


あいはそう呟いてふくらを怖いと言った顔で見ていた。


「おれ、なんかしたかなぁ」


冷や汗をかきながら記憶を辿るふくらは、心当たりなんてあるはずもなく、困り果てた。

あいはプロデューサーという単語に反応した。何か思い出したくなさそうに俯いた。









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