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「魔石」 ページ9

ボクは、少し興奮気味に「ボクも魔法使ってみたい!」と言った。その言葉に皆はやっぱりねという顔になり、承認してくれた。
だがパチュリーとアリスが直ぐに険しい顔になる。ボクが何か問題でもあるのかと問おうとするのと同時に、魔理沙が「どうしたんだ?」と二人に疑問をぶつけた。

「魔法を使いたいのは良いのだけど。普通の人間に魔力があるのかが問題なのよ…」

アリスがこちらを見てそう答えた。
普通の人間、ではないかな。
そんな喉まで来た言葉を心にしまっておく。
不老不死なんて言ったら嫌われるかもしれないから。

「私が調べてみるわ」

パチュリーはそう言った後ボクに手をつきだした。瞬間、その手のひらの部分が光出す。
だが驚いている暇なんてものはなく、気付いたらもう終わっていた。パチュリーが一息つく。彼女が言葉を発するのをこの場にいる皆が待っていた。

「魔力は普通の人間よりはあるのだけど、魔法を使うのには足りないわね」

パチュリーの口から淡々と出てきた言葉は、ボクの心を沈ませる。魔理沙がそんなボクを励ませようとしたのかパチュリーに「な、なんでもいいから使える魔法はないのか?」と焦りながらそう言った。ボクはそんな彼女にもういいよという気持ちを込めて視線を送る。気持ちは嬉しいが、逆に落ち込んでしまうから。

「だけど」

そんなパチュリーの前置きにボクは視線を下から上に上げる。

「霊力はかなり多いわ。霊夢より少し下、ぐらいかしら」

アリスと魔理沙は目を大きく見開く。
そんなにすごいことなのだろうか?
ボクはその『霊夢』と言う人物を知らないから、あまり実感できない。

「おいおい、そりゃあ凄いな」

魔理沙がボクの頭をポンポンと優しく叩いてそう言った。ボクはそんな行動に少し嬉しくなり口元を緩ませる。

「ねぇ、A。貴女スキマ妖怪に連れてこられたんでしょう?幻想郷に」

突然パチュリーが目を細めそうボクに問う。
ボクは少し怯えながらも「うん」と答えた。

「急にどうしたのよ?そんな質問をして」

「アリス。この子を連れてレミィのところに挨拶しに行ってくれないかしら。魔理沙と少し話がしたいの」

パチュリーはアリスの言葉を聞き流し、声のトーンを低くしてそう言った。アリスはあっさり「いいわよ」と了承し、ボクをおいでおいでとでも言うようにして手招きする。
一瞬戸惑いながらもアリスについていったボクは、図書館を彼女と一緒に静かに出ていった。

扉を閉じた音が、辺りに響いた。

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設定タグ:東方project , 霧雨魔理沙 , 幻想入り   
作品ジャンル:ファンタジー
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あや(プロフ) - ( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwww (2018年5月20日 11時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
うつつのゆめ(プロフ) - それな( ^ω^ )w (2018年5月19日 20時) (レス) id: d8a3536a8e (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 二人してテンションどうしたよw (2018年5月19日 9時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
うつつのゆめ(プロフ) - ありがとォォォございまァァァす!! (2018年5月19日 9時) (レス) id: d8a3536a8e (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ふぁあァァァァァアァァァァァアァァァァァアァァァァァアァァァァァアァァァァァすげえ語彙力の塊だ! (2018年5月19日 9時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うつつのゆめ | 作成日時:2018年5月5日 8時

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