ボクの一番星 (ページ7)

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「会話」ページ7

「初めまして。アリスマーガトロイドよ、よろしくね」

『....は、初めまして。ボクはA、こちらこそ宜しく』

向かい側の椅子に座っているアリスとそんな言葉を交わす。ちなみに隣には魔理沙が、アリスの隣にはパチュリーが座っていた。テーブルの上には、紅茶の入ったティーカップと美味しそうなクッキーが置いてある。数分前に、突然それらがテーブルの上に現れたのでボクは心臓が飛び跳ねるぐらいビックリした。だがビックリしているのはボクだけらしく、他のみんなは平然としている。

「よし、全員揃ったことだし始めようか」

何を？
そう言わんばかりの視線を皆が魔理沙に向けた。魔理沙はクッキーをひと齧りして「勿論、決まってないぜ」と当たり前の様に笑った。皆の間に、静寂が訪れたのは言うまでもない。

「一先ず、この子をどうにかしましょう」

ため息を吐きながらパチュリーがボクを見てそう言った。それに続けてアリスと魔理沙もそれに賛成する。

「貴女は、幻想郷から帰りたいの？」

アリスが紅茶を一口飲んでそう言った。
ボクはその言葉を聞いて、しばらく考えて頭を横に振る。幻想郷から帰っても何もすることがないから、できればこっちに居たい。
ボクの返答を聞いた３人の表情が何故か緩んだ気がした。

「問題は、寝泊まりする場所よね....」

「ここでいいんじゃないか？」

「ちょっと、勝手に決めないでよ」

上から順にアリス、魔理沙、パチュリーと言葉を発した。そういえば寝泊まりする場所は考えてなかったな。ボクはしばらく考えて、出てきた考えを３人に話した。

『外、でもいいよ..？』

その言葉を聞き、彼女達は苦虫を噛み潰した様な顔をする。なんかボク変なこと言ったっけ？

「外はやめといた方がいいわよ。」

「夜は妖怪の時間だからな。絶対食われるぜ」

た、食べられるって...。
ボクはパチュリーと魔理沙の言葉を聞き、外で寝泊まりをするという考えを振り払った。

「博麗神社は...」

「却下だ」

アリスの言葉を遮るようにして、魔理沙が即答する。パチュリーは重い溜息をついて、読んでいた本をパタンと閉じた。そして口を開く。

「後でレミィに聞いてみるわ。」

「おっ、サンキューな」

「...貴女には言ってないわよ」

パチュリーが本を魔理沙の頭にゴンッと下ろした。その際に「痛えっ！」と声を上げ彼女はは涙目になっていた。アリスはそれを見てクスリと笑みをこぼす。ボクはそんな仲が良いか悪いか分からない３人をみて微笑んだ。