「攻撃」 ページ4
ボク達を見下す少女は、紫色の髪を揺らし片手をこちらに突き出した。ボクはその行動にどうしたらいいか戸惑う。魔理沙はそんなボクを見て「本棚の影に隠れてろ。後は私が何とかするから大丈夫だ」と言ってきた。ボクはその言葉に従うように、急ぎ足で本棚の裏に隠れる。ここからでも、魔理沙のことは見える。魔理沙は、箒に跨り紫髪の女性と同じ高さまで飛んだ。
瞬間、紫髪少女の周りに魔法陣と思われるものが沢山現れる。自身の心臓の心拍数が早くなるのが分かった。魔法陣からは大きな火の球が発射される。魔理沙はそれをレーザーを発射しながら避けていた。その火の球が大量にあるせいで、戦闘をしている2人の姿があまり見えない。たまにこちらにその球が流れ着いてくるが、ボクは触らなかった。興味は凄くあるが、なにか怪我をしてしまうものかもしれないからだ。
魔理沙に視線を戻すと、彼女は一枚のカードと八角形の何かを構えていた。その八角形のものを紫髪少女に向けて突き出す。その際に何か言葉を発していたが、ここからは遠くてなにを言っているかまでは分からない。だがそんな疑問をかき消すようにして、魔理沙の構えていた八角形のものから極太レーザーが発射された。そのレーザーの光があまりにも眩しくて、ボクは目を手で覆う。
次に目を開けていた時にはもう戦闘が再び始まっていた。あのレーザーを紫髪少女は避けていたのだ。
『......綺麗』
ボクは目の前に広がっている光景を見て、そう呟いた。色とりどりで色々な形の球体が沢山散らばっている。その中でも、魔理沙の出している星型弾幕がとても綺麗だった。それは私に、天の川を連想させる。
『ボクも混ざりたいな.....』
そんなの到底無理だということは分かっている。空も飛べないし、あの綺麗な球体も出せない。ボクはそんな夢のまた夢の思考を振り払った。
気付いたら、2人の戦闘は幕を閉じていた。
地面に倒れる紫髪少女に、スカートをパンパンと払う魔理沙。ボクは安全だと思い、彼女に近寄った。
『さっきの綺麗だった。あれって何?』
「あれはな、弾幕ごっこっていう幻想郷の決闘方だぜ!」
ボクの問いに魔理沙は笑ってそう答える。
彼女の言葉の中に、意味の分からない『げんそうきょう』という単語が出てきたが後で聞けばいいだろう。ボクは倒れている紫髪少女を見た。死んでいないようだ。魔理沙が彼女を背負って歩き始めたので、ボクもそれにならうようにしてついていった。
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あや(プロフ) - ( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwww (2018年5月20日 11時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
うつつのゆめ(プロフ) - それな( ^ω^ )w (2018年5月19日 20時) (レス) id: d8a3536a8e (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 二人してテンションどうしたよw (2018年5月19日 9時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
うつつのゆめ(プロフ) - ありがとォォォございまァァァす!! (2018年5月19日 9時) (レス) id: d8a3536a8e (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ふぁあァァァァァアァァァァァアァァァァァアァァァァァアァァァァァアァァァァァすげえ語彙力の塊だ! (2018年5月19日 9時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うつつのゆめ | 作成日時:2018年5月5日 8時