11＊お互いがんばろ！！ ページ12
Aside
蒼井さんとタクシーで事務所までむかっているとき、2人でいろんな話をしていた。
翔太｢Aちゃんはなんで声優になろうと思ったの？｣
貴｢あの、昔からの夢だったんです！！！
幼い頃いろんなアニメを見ていて、声優のおかげでキャラ一人一人の個性が違うんだなぁと思っていて、それに憧れて、声優を目指すようになったんです！！！｣
翔太｢そっかぁ。夢だったんだァ。
なんかいいね！一途に夢を追いかけるのって！！｣
貴｢そうですか？(´ω｀)
蒼井さんはなぜ声優アーティストになったんですか？｣
翔太｢僕は、特に夢も何も持ってなかったんだ……。
実をいうと、昔から自分の声がすごくコンプレックスだったんだ。
ほら！なかなかいないでしょ？こんな高い声の男。
だから学校にいけばいろいろ言われちゃうし……。
正直この声が一番大嫌いだったんだ。｣
そういいながら、とても深刻そうに……悲しそうな表情で言っていた。
…………聞かない方が良かったかな？……
そしたら急に蒼井さんがうつむいてた顔を前に向け、勇気に満ち溢れた表情で……
翔太｢でも！僕は歌を歌ったりするのが大好きだったし、アニメも大好きだったんだ！
だから、堂々とこの声でステージに立ったり、アニメキャラの声をやったり！！
まぁ最初は前みたいに、声のこといろいろ言われるんじゃないかと不安だったけど……
みんなが、認めてくれたから！
だからファンみんな大好きなんだ！！
ファンのおかげで、今の僕があると思ってるから！｣
そう、蒼井さんはすごく笑顔で言ってくれた。
貴｢私にも、ファンできますかね？｣
私が不安そうに聞くと
翔太｢それは、Aちゃん次第だよ！Aちゃんがどれだけみんなを注目させられるか！
君の実力次第だよ！
でもきっと大丈夫だよ！だってAちゃんは、夢に向かってここまでこれたんだから！だからみんなを魅了する素敵な声が出せると思うよ！！｣
蒼井さんにそう言われて、もっとやる気になった！
貴｢じゃあ、絶対に諦めずに前を向いて突き進んでいくので、応援してもらえますか？｣
翔太｢もちろん！！！だって僕の可愛い後輩だもん！！僕はAちゃんのこと信じてるよ！｣
なんだろ……すごく安心する
貴｢ありがとうございます！！！｣
翔太｢うん！じゃあお互い頑張ろうね！！！｣
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作者名：なーたむ | 作成日時：2016年5月29日 21時
