すき・14 ページ14
お風呂から上がって、明るい自分を演出する。
よしっと気合を入れて、リビングのドアを開ける。
「ふぅ〜。あ〜あ、いいお湯だったなぁ。」
そう言いながら、キッチンに行って麦茶を飲む。
「ふー・・。」
飲んだコップを洗っていたら
後ろに、雄也の気配がして
明るい声で動揺を隠すように言うの。
「片付けしてくれたんだね
あ、ありがとう・・雄也。」
雄也の方を、こわくて見れなかった。
無言の雄也がまた、こわくって___
雄也の背を向け、俯いたまま言ったの。
「すっごくシンク奇麗になってるね。」
「・・そう?」
「う、うん。とっても__」
じりじり。じりじり。気配が近付いて___
雄也が、後ろからオレを包み込むようにし
シンクに両手を置いた____。
「ひゃ。。」
ガッチリガードされて
動けなくなってしまったの。
「ち、ちょっと。。雄也??雄也、何?
何してる・の・・。」
声が震える___背中が・・たいへんっ。
_____ど、どうしよう・・。
しんぞーが・・こわれちゃいそ・う..____
ため息交じりに雄也がいう。
「__だから・・慧さー。」
やだ。。雄也が喋ると耳に息..かかる。
「な、なぁに・・。」
「だからさ、言ってんべ。
その、恰好やめろって!」
「な、なんで?
ただのTシャツと短パンだよ?
雄也だって、同じ..じゃん。」
「チッ__はぁー。」
雄也がイラついた、ため息をつくの。
どうしよぅって思うのに、
そのため息が、耳に届いて
ゾクゾクしてしまうの。
「なんで、怒ってるの
いらいら、して..る。ね、雄也?」
「慧はさ〜___
そーゆう事、わざとしてんの?」
「わざと?__わざとって、な・に?
もぅ。もぅいいで・しょ。はな・して。
はなしてよ。」
シンクに置いてある雄也の手を
退けようと、手を持とうとしたら
雄也に手を引っ張られ
雄也の胸に倒れ込んでしまった__。
「ひゃ。。」
もぅ。。もうだめ。
どうしよう・・しんぞーが..こわれ..そう。
「は、、はなしてっ・・雄也っ!」
逃げようと、逃れようと、すればするほど、
雄也はおれの身体を強く抱きしめて離さない。
「ゆ、ゆうや、やだ。は・なして。
・・どうして___なん・で・・
おこってる・の・・・?」
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あひる(プロフ) - いのやまさん» かすみぃ〜ん!!早速読んでくれてあんがとぉ〜!!光くんのいじわる感とか・・わかってくれてよかったぁ〜!伝わってるか・・不安だったんだぁ〜。。さすが、かすみん!いいコメしてくれるなっ!! (2016年10月24日 17時) (レス) id: f60d71868c (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん!最後までお読み頂きありがとうございましタンバリン!この二人は、あひるもお気に入りです!!どうぞ、他のお話しにも・・どうか・・遊びに来てくださいね!! (2016年10月24日 17時) (レス) id: f60d71868c (このIDを非表示/違反報告)
いのやま(プロフ) - よんだよ〜!!光くんのいじわる感おもしろかったし、いのちゃんの涙の理由がほんと「そこなのっ」って感じでおもしろかった!でも、そんないのちゃんも可愛い!! (2016年10月24日 17時) (レス) id: 70e240ba89 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。オマケ良かったです。雄也君と慧君良いですね。 (2016年10月24日 7時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんコメントありがとうごぜいやす!!優子さんのコメントが心の支えです!!これホントです!!・・そうなんです。うふふ。もうすぐで終わりますがもうちょっとお付き合い下さい!!てへぺろりん!! (2016年10月23日 19時) (レス) id: 613fda9ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年10月10日 17時