【改訂版】すき。 〜白い耳とネコ〜(tk×in) すき。シリーズ(１)

すき・７ ページ7

お昼の時間は、同じクラスの仲良し4人で食べる。

しっかり者の光と、光大好きな薮と、雄也とおれ。


「ねぇ、今日ドコで昼めし食べようか？
　なぁ、慧。」

光がおれを見ながら、お腹擦ってる。


「えっとっ。。
　うーんと＿＿どこがぃぃかなぁ。」


悩んでるおれを見ながら雄也が

「屋上、行かねっ？」

「いいねぇ〜。。」って光と薮。

「っと＿＿＿オレ、昼飯パンだわ。
　購買でパン買わねぇと・・。」


走り出そうとした雄也を

おれは引き止める。


「待って雄也＿＿＿んっと。
　はい、両手出して？」

「...何＿＿両手？」


不思議そうに両手を出した雄也に

「はい。雄也・・お弁当。」

「えっ！＿＿ちょ、、
　マジかよ。え？マジいつ作ったの？！」


「朝ごはんの時一緒にだよ・・。」

「へぇ〜〜、マジか〜〜。」

感心したように頷いてから

「サンキューな、慧。」


そう＿＿そう笑顔で言った＿＿＿。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



4人で、ぞろぞろ屋上に上がって、

気持ちいい風と日差しの中

お昼ごはんを食べる。

空は、快晴＿＿＿すごくいい気分。

夜ごはんも雄也と食べれるし、幸せだ。

今日は、はっぴーだなぁ。


空を見つめ、物思いにふけってると

薮のニマニマ声。

「雄也、マジどうよ？
　愛妻弁当の味は？」


「マジ美味いよ。
　なぁ慧＿＿＿＿美味いよ。
　これからも作って？」

そうふざけて、おれの耳元に囁くの。


「＿＿＿＿っっ！！」


おれは耳を押さえ、後ずさりながら

ぷんぷん、ぷ〜〜ん！！

「く、くすぐったいから
　やめ、やめてよっ！もぅ！！」

ムキになって怒るおれを

光が、まじまじと見ながら

「へぇ〜今日は、気分がいいんだね？慧。」

「ん？な、なんで？」

「だってさぁ、耳出てるから。
　慧って、嬉しい時とか楽しい時に
　必ず髪の毛、耳にかけるじゃん！」

「へぇ〜。知らなかった。」と薮・・。



お、おれも・・しらなかったっっ。

「ひ、光＿＿
　ホントに？おれ、ホントに耳にかけてる？？」


「うん。バリバリかけてるよ。」


「うわ〜。
　なんか、はずかしぃぃ。」


顔が赤くなっていく。

赤くなる音がするほど＿＿＿。



おれって、そんな癖あったんだ。

・・なんか、意識しちゃうな、今度から

雄也の前でしない様に..気を付けなきゃ・・。


何だか、とっても、はずかしいな・・・。

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