雉子ちゃんの苦難【名探偵コナン】

２１話 ページ22

それから安室さんに自分の事情(嘘)を話した。
安室さんは申し訳なさそうな顔をした。


安室「そうだったんですね･･･すみません、何も知らずに」

A「いいえ、私の方こそ取り乱してすみません。でも、もう大丈夫ですから」


なんだか･･･安室さんに嘘を付くのは申し訳ないけど
ごめんなさい安室さん。これだけは言えないの。

私がトリップしてきた人間だということは絶対に言えないの。


A「それじゃ、私はそろそろ･･･」

コナン「あれ？Aちゃんも来てたんだ」


な、なにいいい！？

いつの間にいたんだコナン君！
タイミング悪すぎでしょ！？


安室「おや、コナン君。いらっしゃい。今日は一人かい？」

コナン「うん！蘭姉ちゃんが園子姉ちゃんの家に泊まっているから、
今日はポアロで食べてって言ってたから。Aちゃんもポアロに来てたんだ」

A「うん、さっき安室さんにごちそうしてもらったところだよ。
安室さんのサンドイッチ美味しかった」


そうニコリと笑顔を作り、何事もなかったかのように振舞う。

既に疑われているけど、
これ以上疑われる事をしなければあとは大丈夫でしょう。多分･･･


A「それじゃあ、そろそろ行きますね。
安室さん、ごちそうしてくれてありがとうございました」

安室「いえいえ、いつでもポアロに来てくださいね。
苦しかったらいつでも相談してくださいね」

A「はい、またねコナン君」

コナン「あぁ、またな」


そう二人にお辞儀をし、店を出ようとした時、
「ちょっと待って！」とコナン君に呼び止められた。

A「なに？」

コナン「肩にゴミがついてるぞ？はい、取れた」

A「ありがとう。それじゃあね」


そう言い、私はポアロから出た。

後ろから二人が怪しむ目で私を見ていたとも気付かずに･･･

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