85話 剏めての御使い ページ36
A「はい、鏡花ちゃん」
仕事を失敗して落ち込む鏡花に、Aは敦と買ってきたクレープを渡した。
敦「大変だったね。判事には社長が話を付けてくれたよ。御友人なんだってさ」
鏡花を真ん中にしてAと敦は座る。
敦「にしても吃驚したよ。鏡花ちゃん実は暗殺者の才能が・・・」
敦「あ・・・」
[もうこれ以上一人だって殺したくない]
電車で言っていた鏡花の言葉を思い出した敦は、それ以上言うのをやめた。
敦「・・・ご免」
鏡花「停電にする処までは良かったのに・・・」
敦「(そこまではアリなんだ!?)」
A「何か新しい特技を見つければいいよ。例えば」
鏡花「はっ、色仕掛け?」
敦・A「「それは忘れなさい/忘れようか」」
思わず二人の声が重なった
敦「その電話、未だ捨てていなかったんだね」
鏡花の首から下げられた携帯電話を見て、敦がそう言うと、鏡花は携帯電話をぎゅっと握った。
敦「業者に指示式を変えて貰ったからマフィアからかかってくる事は無いけど・・・余り善い思い出はないんじゃ?」
鏡花「・・・大事なものだから」
抱き締めるように、再度携帯を握り締める鏡花。
敦「その・・・可能性の話なのだけど、若し君の異能の謎が解けて、電話の声にしか従わない夜叉を操れるようになれば・・・探偵社員としての力の一つに___」
鏡花「駄目!」
敦が話す内容に、鏡花は大声で拒絶した。
鏡花「駄目。夜叉は・・・もう二度と・・・」
A「鏡花ちゃん・・・」
敦「・・・判った。でもどうして」
敦がそこまで言ったその時、
突然、鏡花の握っていた携帯電話が鳴りだした。
振動と共に着信音が流れ出す。
「「・・・!?」」
そして、ピッと音がし、開いてもいなのにも関わらず声が流れた。
"夜叉白雪よ。鏡花に近寄り嘘の世界を教えるものに、罰を与えよ"
敦「がッッ!」
その言葉の直後、敦は背後から刀で刺され、地面に倒れた。
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meniichan(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうごさいます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (7月8日 23時) (レス) id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです!!!応援してます!! (7月8日 22時) (レス) @page50 id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meniichan | 作成日時:2023年4月5日 11時