64話 有頂天探偵社 ページ15
敦「(はっ!いつの間に・・・敵に囲まれてる!拙い・・・僕は今まで何をしてたんだ!)」
やっちまえ!とギャングたちは一斉に襲いかかってきた。
敦「くっ・・・!」
万事休すかと思った時、後ろから声が聞こえた。
賢治「あいたた・・・」
「「「え?」」」
何事もなかったかのように頭を掻きながら立ち上がる賢治に、全員が唖然とした。
賢治「あ、気にしないで下さい、こんな事もあります。田舎では牛の機嫌が悪くて云う事を聞かないのなんてしょっちゅうでした。そう云う時は______よっ」
賢治がそう言うと、ギャングたちが乗っていた車の一台を軽々と持ち上げた。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
鉄管ニモ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニ
ワラッテヰル
サウイフモノニ
車を投げたり、看板の標識を引っこ抜き振り回したり、賢治は次々とギャングたちを薙ぎ倒していった。
A「わぁ・・・」
敦「(あかん、無理だこれは)」
そんな光景を二人は電柱の影から死んだ魚の目で見ていた。
宮沢家家訓
『牛が逆らったら手近なもので殴る』
敦「国木田さん!僕には無理です、あんな遣り方!」
あの後、牛丼屋で敦は国木田に電話をした。
国木田『・・・よく自分で気付いた。賢治は怪力の異能者だ。とはいえ万能ではない。空腹の時しかあの怪力は発現せん』
敦「え?じゃあ満腹になったら?」
国木田『寝る』
【爆発まで、20%】
152人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
meniichan(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうごさいます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (7月8日 23時) (レス) id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです!!!応援してます!! (7月8日 22時) (レス) @page50 id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:meniichan | 作成日時:2023年4月5日 11時