60話 有頂天探偵社 ページ11
そして、情報収集が始まった。
「あら、賢ちゃん。この前猪肉ありがとうねぇ」
賢治「前田のお姉さん
いえいえ、実家からの余り物ですから」
「おう坊。実は前に話した菜園、どうにも水捌けが悪くてな」
賢治「きっと畝の土質ですね、明日行きますよ」
色々な人に声をかけられる賢治。
敦「･･･大人気だね」
賢治「ええ、都会の人は怖いと聞いていましたが、この街の人は皆さん良い人ばかりで」
「よう賢ちゃん。仕事か？」
そんな話しをしていると、体格のいい男性が話しかけてきた。
賢治「ええ、そこの爆発した車の件です。何かご存知ないですか？」
笑顔で男性に言う賢治に対して、敦は二人の間にブルブルと震えて怯えていた。
「ああ、アレなあ。噂はあるなぁ」
笑顔で男性を見つめる賢治に、妙な威圧感を感じ、賢治のほうに寄り、言った。
「ほ、本来は言うたらあかんのやけど･･･」
賢治「いつもすいません」
「若いモンが言うとったわ。事件の前、工場区の裏通りの連中が肥料を大量に買い込んどったと」
賢治「肥料？それは佳い。畑圃場の素晴らしさに目覚めたのでしょうか」
「いや、精製がどうとか云うとったから」
賢治「ああ･･･窒素肥料ですか」
敦「？」
A「それって、爆弾の原材料？」
敦「！」
賢治「ありがとうございます。何時も助かります」
敦「(こんなに早く手掛かりが･･･賢治くん凄い)」
そう感心する敦だった。
「賢ちゃんの為なら何でもするけぇな。仲良うしてや」
敦「･･･？」
冷や汗をかきながらそう言う男性に、敦は疑問に思い首を傾げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
meniichan(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうごさいます！これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (7月8日 23時) (
レス) id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです！！！応援してます！！ (7月8日 22時) (レス) @page50 id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meniichan | 作成日時：2023年4月5日 11時
