10話 人生万事塞翁が虎 ページ11
何でこんなことに･･･
私たちは太宰さんに言われるがままついていくと、とある倉庫に辿り着いた。
あまり夜遅くまでいるとお父さんとお母さんに怒られちゃうんだけどな･･･
敦「･･･本当にここに現れるんですか？」
太宰「本当だよ。 心配いらない。虎が現れても私の敵じゃないよ。こう見えても【武装探偵社】の一隅だ」
敦「はは、凄いですね。自信のある人は。僕なんか孤児院でもずっと【駄目な奴】って言われてて･･･その上今日の寝床も明日の食い扶持もしれない身で･･･こんな奴がどこで野垂れ死んだって･･･
いや、いっそ喰われて死んだほうが･･･」
A「･･･私、中島さんが死んじゃったら、悲しいです」
敦「Aちゃん･･･」
太宰「･･･」
ガタンッッ
敦「！ 今･･･そこで物音が！」
中島さんがそう言うが、太宰さんは読んでいた本から目を離さない。
敦「きっと奴ですよ太宰さん！！」
太宰「風でなにか落ちたんだろう」
怯えた中島さんは太宰さんにそう叫ぶが、太宰さんは冷静にそう答えた。
敦「ひ、人食い虎だ。僕を喰いに来たんだ！」
太宰「座りたまえよ敦くん。虎はあんな処からは来ない」
敦「ど、どうして判るんです！！」
太宰「そもそも変なんだよ、敦くん。経営が傾いたからって養護施設が児童を追放するかい？
大昔の農村じゃないんだ。いや、そもそも経営が傾いたんなら一人二人追放したところでどうにもならない。
半分くらい減らして他所の施設に移すのが筋だ」
敦「太宰さん、何を云って･･･」
太宰さんの方を見ると、彼はとんとん、と自分が座っている木箱の隣に指を指した。
おいで、ってことなのかな？
私は箱から立ち上がり、太宰さんの隣に向かった。中島さんはこちらに見向きもせず、ただただ満月を見ていた。
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meniichan(プロフ) - 天雨さん» コメントありがとうございます！体調に触らない程度に頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2023年3月30日 18時) (
レス) @page38 id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
天雨(プロフ) - モブサイコ好きなのでこの作品と出会えてとても嬉しいです。すごいハイペース更新にびっくりしています。体調に触らない程度に頑張ってください！ (2023年3月30日 17時) (レス) @page39 id: 7a092e5baf (このIDを非表示/違反報告)
meniichan(プロフ) - リノさん» こんな作品を楽しんでいただけてとても嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2023年3月30日 2時) (レス) id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - モ〇サイコ要素が多めに入ってて読んでて楽しいです！続き全裸待機しときますね！！ (2023年3月29日 21時) (レス) @page38 id: cc90a56098 (このIDを非表示/違反報告)
meniichan(プロフ) - 終兎さん» コメントありがとうございます！これからも更新頑張っていきますのめよろしくお願いします！ (2023年3月29日 21時) (レス) @page1 id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meniichan | 作成日時：2023年3月25日 20時
