黄泉少女【鬼滅の刃】

44話 ページ46

ザンッ！！


Aの攻撃をギリギリ避け、爪が猗窩座の頬を掠った。

猗窩座はAの硬い体に攻撃を加え続けるが、傷は浅くAは倒れない。

それどころかAの力はどんどん強くなっていき、その攻撃は単純なものではなく一発一発に殺意が籠もっていた。



猗窩座「フッ･･･まだ倒れないか。お前が生きた人間だったら鬼にしてやりたかった」



『術式展開、破壊殺「羅針」』


猗窩座を中心に十二方へ針を刺した陣が浮かび上がる。


A「『爆砕符』」


それを見たAは裾から何枚もの札を出し猗窩座に向けて放った。

札は猗窩座のところで爆発したが、その攻撃も避けられ、一瞬にしてAの元まで近づいてきた。


『飛遊星千輪』


上に向かってAを蹴り上げ、Aは空高く舞い上がる。


そして猗窩座も空高くジャンプして、Aの顔面を掴みそのまま下に向かって叩きつけた。



ドーン！！！



煉獄・炭治郎「「！！」」




地面が大きく抉れる程に叩きつけられたAは力尽きたのか、動かなくなった。

落ちた場所は、煉獄と炭治郎がいる場所･･･



炭治郎「A･･･！」



ぐったりと動かなくなり、小脇に抱えられるAを見て、炭治郎は体を無理やり動かそうとする。


煉獄「竈門少年、今は動くな。傷口が開いてしまう」

炭治郎「でも･･･！」


煉獄「･･･」


(煉獄さんから･･･物凄い怒りの匂いが･･･)




煉獄「"炎の呼吸、弍ノ型、昇り炎天"」

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