8話 ページ8
中へ入ると、もうそれは荒れ放題。
蜘蛛の巣もあって、粉雪の様に埃が舞っている。
クロウリー「ここであれば、雨風はしのげるでしょう。私は調べ物に戻りますので適当に過ごしていてください」
「はい、何から何までありがとうございます」
クロウリー「いえいえ、これぐらいは教育者として当然ですから。あと、学園内ではウロウロしない様に！では！」
そう言って、クロウリー校長は寮から出ていった。
「さてと、とりあえず掃除でもするかー。なかたさん、何とか増えて掃除のお手伝いをお願いします」
なかたさん「たのしいことがあるなら〜」
妖精さんは楽しい事が大好き。
楽しい事と嬉しい事があると、増殖します。
「では、ここで私のとっておきの冗談を披露します。コホンッ、私の友達にリュウセイ君って言う子がいましてね、ある日彼は夜空を見てたんですよ。そしたら、リュウセイ君が流星群を見つけたんですよ〜」
なかたさん「･･･」
あんまり面白くなかった様です。
この後、一人で掃除しました。
1時間後･･･
「ふぅ〜、こんなもんかな？」
あまり役にたってなかったけど･･･後でお菓子でも作ってなかたさんにあげよう。
ソファに座り休んでいると、土砂降りの雨が降ってきた。
すごい雨･･･雨漏りとか大丈夫かな？
グリム「ぎえ〜！急にひでぇ雨だゾ！」
ん？この声･･･
「あの時の狸猫！」
グリム「狸猫じゃねぇ！グリム様だ！」
「どうやって入って来たんですか？」
グリム「オレ様の手にかかれば、もう一度学校に忍び込むなんてチョロいチョロい！ちょっと外に放り出しただけで、オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ」
「はぁ、どうしてそこまで入学したいんですか？」
グリム「単純な話なんだゾ。オレ様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからだぞ！いつか、黒い馬車が迎えに来てくれるのをオレ様はずっとずっと待ってた。なのに･･･なのに･･･
ふ、ふん、闇の鏡も見る目がねーんだゾ。
だから、オレ様が直々に来てやったわけだ。オレ様を入学させないんなんて･･･この世界の損失だってのに、ニンゲンどもは分かってねーんだゾ」
と、自信満々に言うグリム。
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meniichan(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張って行きますので、よろしくお願いします！ (2020年8月15日 9時) (
レス) id: 4d28e4eef1 (このIDを非表示/違反報告)
サマー・ルナ(プロフ) - 人類は衰退しましたとのクロスオーバー、とっても面白いです！ (2020年8月13日 23時) (レス) id: bcb04ca200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meniichan | 作成日時：2020年6月20日 0時
