【オリジナル】恋する都市

幕間 * 恋の芽生え ページ7

佳奈と別れた李桜は呟く。



「あんな子みたいに、僕も率直な思いを言えてたら……今ごろ、何か変わっていたんだろうか」



*



「詩音(しおん)、買い出し行ってきてよ」

「ええ、パシリ？久遠(くおん)兄さんもやるねえ」

「もー、軽口は要らないから行ってきて。あ、その髪、見られないようにしろよ」

「分かってるって。……あたしは男、あたしは男、……僕は男」

「ん。行ってらっしゃい」

「行ってきます」

「………。詩音がもし今も女の子だったら、俺も好きな人の一人や二人、居たのかな」



*



「お母様お父様、なづなは生きていますよ。……まだ運命の王子様は現れないけど。

……って、ダメダメ！ねがてぃぶはダメです、なづな！

王子様、探しに行かないと。虫取り網装備完了ですよっ！」



*



恋の種子は、もう蒔かれている。

Act5.呟き→←Act4.君が

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

あなたを想う都市住民は……(随時追加)

夜船 久遠

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