さんじゅうよんわめ ページ35
you side
入ってきたのは5人
紫のストールを巻いている人
バッテンのマスクをつけている人
変わった形の帽子をかぶっている人
赤いマフラーをつけている人
そして
コネシマくんと同じような輝かしい金髪に黒のスーツを羽織っている人
背的に全員が私と同じぐらいの年齢
…のはず、なんだけど
明らかに纏っている雰囲気が違う
一度見たらしばらく目が離せないほどの存在感
お店にいた人たちが一斉に静かになる
そんな中、2人だけは…エーミールくんとチーノくんだけは嬉しそうに目を輝かせて
em、cn「「グルッペンさん！」」
と声を上げた
グルッペンと思わしき人は2人のほうをみると、ニッと効果音がつきそうなほど笑った
gr「おぉ！エミさんにチーノ君じゃないか！…そこの女性は？」
グルッペン…さん？は私の目をしっかりと捉えた
私は思わず顔を逸らした
em「この方はサクラさんという…」
cn「エミさんの彼女です！！」
エーミールくんを遮ってチーノくんが爆弾発言をする
何を言ってるんだこの子
「ついにエミさんにも彼女が…」
「いや、俺ら全員彼女もったことないでしょ」
変わった帽子をつけている人と、バッテンのマスクをつけている人が話す
em「ち、ちゃうからな！！？サクラさんとはたまたま本屋で会っただけやから！」
動揺して、敬語が抜けているエーミールくんを初めて見たかもしれない
…なんて、呑気なことも言えるほど、私も動揺していないわけではなく、ただ固まっている
「ほら、サクラさん？って人困ってはるやん…やめたれよ…」
赤いマフラーをつけている人がやれやれといった表情で助けてくれる
グルッペンさんもコホンッとわざとらしく咳をし場を制す
gr「しかし、なんで本屋で会っただけなのに一緒にいるんだ？」
cn「この傘に見覚えはありませんか！？」
gr「鮭の傘…コネシマのか」
テンポ良く会話が進み、あっという間にコネシマくんの名前が出てくる
エーミールくんの言葉を疑ってたわけではないけど、やっぱりこの人達は天使なんだな、と思う
em「サクラさん、コネシマさんたちとお友達らしいんですよ！」
gr「コネシマ“たち”というのは？」
em「コネシマさん、大先生、シャオロンさんです」
gr「大先生はまだしも、コネシマとシャオロンは以外だな」
シャオロンくんとは別に…、という言葉は徐々に先程の雰囲気に戻りつつある店内の話し声で消されてしまった
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ばななまん - 初コメ失礼します！先日見かけて楽しく読ませていただきました！もし苦でなければ続きも楽しみにしています！主さん実体験の恋愛物語も見てみたいのでよければ検討お願いします！ (10月10日 23時) (
レス) id: b4aa14c532 (このIDを非表示/違反報告)
すずかすてら(プロフ) - 匿名くんさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年7月16日 9時) (レス) id: 05fd1bbda4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名くん - 初コメしつれいします､楽しくよませていただいています｡応援してます､！ (2021年7月15日 19時) (レス) id: b3faa4a7dd (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - いえいえ気付けて良かったです！！(^^; (2021年6月12日 22時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
すずかすてら(プロフ) - 愛月咲良さん» いや本当にすみません！変換ミスです…ご丁寧に教えていただきありがとうございます！ (2021年6月12日 20時) (レス) id: 05fd1bbda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずかすてら | 作成日時：2020年5月26日 13時
