にじゅうきゅうわめ ページ30
you side
…とった瞬間、私は思わずその人の顔を見た
私と同じか、1つ下であろう男の子
水色の髪の毛で、ぐるぐるの瓶の底のようなメガネを掛けていて、
そのメガネの中には宝石みたいなオレンジの瞳が輝いている
手の温もりはコネシマくんと全くと言っていいほど同じで
瞬時にこの人が天使だと理解した
しばらく見つめ合っていると
「いてててて…」
私とぶつかった人が起き上がった
「！大丈夫か？」
オレンジの天使さんは私を起き上がらせると
本を持っていた人のところへ駆け寄っていった
とりあえず散らばった本を集めようと拾っていると…
見つけた
天使の絵本だ
ペラペラとページをめくると
クレヨンで描かれたようなイラストと少しの文字が書かれている
読みたい…
けど、本を全部集めきれてないし、
あの人が買う本だから勝手に見るのは良くないと思い本を閉じる
と、同時に
「す、すみません！ぶつかってしまった挙句、本まで拾っていただいて…」
ぶつかってきた人が私に声をかけてきた
薄い茶色の綺麗な髪の毛
瞳は色素が薄いのかほとんど白で、今は上の電球に照らされて七色に輝いている
この人も天使なのだろうか
じっと見つめていると少し顔を赤くして下を向いて
せっせと本を集め始めた
女子に見つめられるのが慣れてないのかな…？
「本当にありがとうございました」
すっかり雨が止んだ空の下で、大きな紙袋を持った茶色の天使？さん深々と頭を下げる
もちろん、紙袋の中は無事に拾い終わり、3人でレジまで運んだ本が入っている
やっぱり読みたかったな…と紙袋を見ていると、
「…この絵本、気になりますか？」
茶色の天使？さんが天使の絵本を取り出して尋ねてきた
なんでわかったんだろう、と驚きながらも素直に頷く
「本を集めている時、この絵本だけ大事そうに抱えていましたから…！」
私の頭で考えていた質問を何故か答えながら、天使の絵本を渡してくる
『え、？』
「ぶつかってしまったお詫びです！」
実は本を拾っている時から渡そうと決めていて…などと
照れながら呟いている茶色の天使？さんが神々しくみえる
『あ、ありがとう、ございます、！』
嬉しくて笑顔でお礼を言うと、あっちも優しい笑みをこぼしてくれた
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ばななまん - 初コメ失礼します！先日見かけて楽しく読ませていただきました！もし苦でなければ続きも楽しみにしています！主さん実体験の恋愛物語も見てみたいのでよければ検討お願いします！ (10月10日 23時) (
レス) id: b4aa14c532 (このIDを非表示/違反報告)
すずかすてら(プロフ) - 匿名くんさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年7月16日 9時) (レス) id: 05fd1bbda4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名くん - 初コメしつれいします､楽しくよませていただいています｡応援してます､！ (2021年7月15日 19時) (レス) id: b3faa4a7dd (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - いえいえ気付けて良かったです！！(^^; (2021年6月12日 22時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
すずかすてら(プロフ) - 愛月咲良さん» いや本当にすみません！変換ミスです…ご丁寧に教えていただきありがとうございます！ (2021年6月12日 20時) (レス) id: 05fd1bbda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずかすてら | 作成日時：2020年5月26日 13時
