最後の夏に �� ページ12
「流星のせいで花火に集中できひんかった」
「え？俺は集中できたで？笑」
「それもそれでムカつく、笑」
花火が終わり、周りの客も帰り始めた頃。俺から繋いだ手はまだ離さずにいる。実際は俺もド○○キして花火そっちのけやったし、隣のしげのほうが何倍も綺麗やななんて思っとった。笑
「そろそろ俺らも帰ろか」
「そうやね、なんかまだ帰りたくないけど」
「えっ？」
「なんやそのびっくりした顔」
しげが帰りたくないって素直に言うなんて滅多に無いし、不意打ちすぎてびっくりした。確かに俺も同じ気持ち。昨日久しぶりに会って、一緒に過ごして、今日初めて一緒に花火大会行って、久しぶりに手を繋いで。かなり充実してたし、帰りたくない。
「しげが素直なん珍しい」
「素直で悪いか！だってこんなん久しぶりやん？」
繋いだ手を揺らしながらしげは話し始めた。
「いつもやったらこうして外で手なんか繋がへんけど、今日はずっと繋いでたい。明日からまた学校やし、今日だけは、流星とずっと居たい、そういう気分やねん」
「なんや可愛いこと言うてー ここが外なのが悔やまれる〜」
「変態！笑」
他人の目も気にせず笑いあって手を繋いで歩く俺ら。すっごい幸せを感じる。しげが照れずにストレートに今の気持ちを言ってくれて、それが本心なのもちゃんとわかるし、嬉しくてしょうがない。
「しげの浴衣姿ももっとじっくり見たいしな〜 今日も泊まる？」
「なんかその台詞のあとに泊まる？言われてもな〜笑」
「まるで変態みたいな扱いやな！」
だってそうやろ！と笑うしげ。高校生活最後の夏はもう来ないけど、こんな幸せな日がどんな形でも毎日続けばええな。ってきっとしげも同じ気持ちやろな。
「それにしてもさ、」
「ん？」
しげが急に立ち止まる。
「最後の夏に、こうして流星と思い出作れてほんま良かったわ、その、…一緒に来てくれてありがとうな」
照れくさそうに言うしげ。
「俺の方こそ、しげが誘ってくれてなかったら行って無かったと思うし、こちらこそありがとう」
「…改めると照れる」
「俺も」
「フフ、帰ろか、」
改めて手を繋ぎ直して、静かに歩き始めた。
end.
ーーー
こんにちは作者です！２ヶ月ぶりの更新(汗)これだけは終わらせたくて更新しました…。他のお話もマイペースに投稿します！やめる時はやめるってお知らせします！笑
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み - 君との1回目、書いていただけて嬉しいです！凄く胸キュンしました(*^ω^*)すしさんのお話ずっと待ってたので嬉しいです！今度は裏ありも出来たら見たいです(笑)楽しみにしてますね！ (2018年5月29日 1時) (
レス) id: a55cba79cb (このIDを非表示/違反報告)
tik34(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっと待ってました！りゅせしげ大好きなのでこれからも楽しみにしています(；；)ツンデレな重岡くん大好きなので是非ツンデレしげちゃん見たいです(；；) (2018年5月27日 15時) (レス) id: cf9bab746c (このIDを非表示/違反報告)
すし(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます！思いついたら書こうと思います(^ヮ^=)！ありがとうございます〜！ (2018年2月12日 1時) (レス) id: e9b4414a1b (このIDを非表示/違反報告)
み - 君との1回目の後が気になりました！流星くんに振り回れる重岡くんが可愛いです(*^ω^*) (2018年2月9日 1時) (レス) id: a55cba79cb (このIDを非表示/違反報告)
すし(プロフ) - か豆さん» こちらこそありがとうございますヽ(；▽；)ノ！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月31日 23時) (レス) id: e9b4414a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すし | 作成日時：2017年8月22日 2時
