その距離 44cm ページ7
「あれ、弁当2つも食うの?」
「えっ!?あ、これは…友達の分」
「友達ってあの和夏ちゃん?」
「そ、そう!和夏の!!」
りくの自転車の後ろ。
最初は怖いからいいって断ってたのに
気づけば慣れてしまった。
今年で3年目の二人乗り
「和夏ちゃんって可愛いよね」
「わ、和夏!?あー、うん…可愛い」
「俺、和夏ちゃんと話してみたい」
「……いい、かもね。和夏フレンドリーだし」
何だかすごく、嫌だと感じた。
和夏とりくが話して上手くいっちゃったら
もう、今のようにはできないのかな?
それは嫌だ。
今以上は求めないから
今のままで、いさせてほしい。
「今日部活終わるまでAの教室にいるから来て」
「うん」
そう言って教室前で別れる
「また朝からラブラブ?」
「和夏!別にそんなんじゃないってば」
「素直じゃないなぁ…
あ、私今日日直じゃん。早く帰りたかったのに」
「どんまい笑 日誌取りに行くの付き合うよ」
「ありがとう〜!だいすきー!」
「はいはい」
この頃は気づけなかった。
この後、自分の気持ちに気づいては
心を痛めることに
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作者名:そよ | 作成日時:2019年4月9日 22時