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その距離 45cm ページ6
「お疲れ」
ばったりと出会った
家を出てきたりくと、真野くんと帰っている私
「えーと…お幸せに？笑」
「ちがっ！！！！」
「え、違うの？」
「部活の後輩だよ！！」
「あー笑」
りくはにやにやしながらコンビニのある方向へ走っていった。
かと思いきや急に振り返って
「明日一緒に帰ろ！！｣
と笑顔で言ってくるもんだから
明日部活があることも、横にいた真野くんも
すっかり忘れていいよと返事をしてしまった。
「Aさん、早速約束破りましたね」
「え？あー！！ご、ごめん！！」
「拗ねちゃうなぁ…」
「えっと、ホントごめんね！！次からはちゃんと…」
「もういいですよ。一緒に帰るのは諦めます」
やばい、呆れられたかもしれない…！
確かにたった数分前の約束を破るなんて
何やってんだろう私…
「明日から、お昼一緒に食べてください」
「へ？」
「一緒に帰らなくていいんで、昼休みは一緒に過ごしたいです。ダメですか？」
さっき約束を破ったばかりなのに断れる訳もなく
「わかった、一緒に食べよう」
「ホントですか！？嬉しいです！
Aさんの手作り弁当とかあったら練習頑張れるのになぁ」
「て、手作り！？私料理とかあんましないよ？」
「Aさんのならなんでも食べますよ」
真野くんの言葉に押されてお弁当を作る約束までしてしまった。
りくにも、作ったことそんなにないのに
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作者名：そよ | 作成日時：2019年4月9日 22時
