臆病な俺は手に入れたい。【東海オンエア】 (ページ23)

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りょう「Aは東海オンエア好き？」

A「うん！とっても好きです」

りょう「そっかあ。それは嬉しいね」

A「一緒におって楽しくなかったことがないというか」

りょう「本当？」

A「毎日が面白くて、楽しくて、自然と明るくなるっていうか」

りょう「ははは、褒めすぎだよ」

そんな会話を聞きながらお冷を1口飲んだ。

りょうがAと楽しそうに話すのを見せ付けるために呼んだのか、とか考え出すと、いてもたってもおれん。

としみつ「Aさ、」

A「ん？」

としみつ「てつやのこと好き、でしょ」

聞きたくない。本当は。

だけど、聞かなきゃ進まんと思った。

りょう「としみついきなり何？怖い怖い」

としみつ「別にいきなりってわけじゃ…」

俺がりょうにそう言いかけた時、それを強くAが遮った。

A「何でそう思ったんですか？」

強い口調だった。

目力も見た事ないくらい強くて、正直ビビった。

としみつ「いや、何でって…」

A「…私、てつやくんのこと好きでした。前まで。」

りょう「ええ？」

としみつ「…今は」

A「今はもう、忘れました。吹っ切れました。」

りょう「へー…そうなんだ…」

としみつ「…そっか」

しっかり話すAは、

どこか苦しそうで、

俺までつられて苦しくなった。