22 ページ22
としみつ「何だかなあ…」
久しぶりの休み、昼下がり。
家でゴロゴロするけど、
どこか心の中にもやもやがあって、
そのもやもやが体を重くする。
どっか行く気にもならん。
お気に入りの音楽をスマホでかけながらウトウトしとるところに、通知音が鳴った。
りょう今からAとランチ行くけど来る?
…腹立つな、本当。
にやにやしとるりょうの顔が安易に想像出来た。
何で2人じゃなくて俺を誘ってくるんだよ。
訳が分からん。
まあでも、意地を張っとってもきっといい事なんかない。
としみつ「行くか…!」
A「あ!としみつくんきたあ」
岡崎駅のすぐ側のイタリアンカフェ。
店のセレクトもオシャレとか、りょうには一生適いそうにない。
としみつ「よっ」
りょう「としみつ来ると思わんかったわ〜」
としみつ「は?誘ったくせに?」
りょう「来んと思って誘ったもん俺」
としみつ「何だそれ」
からかわれた気分。
A「でもたくさんいた方が楽しいです!」
りょう「はは、Aは呑気だね。」
A「え?」
本当、呑気だ。
こっちの気持ちなんかつゆ知らず、
呑気にヘラヘラ笑って。
ムカつく。
ムカつくくらい、好きだ。
189人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:するめ長官 | 作成日時:2019年7月7日 16時