今日も隣に。【東海オンエア】【としみつ】 (ページ16)

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#彼氏ページ16

田原「Aさんぼーっとして珍しいですね～」

A「えっ？…あ、考え事してて」

田原「お～？彼氏さんのことですか～？」

A「あっ、いや！違う違う！」

田原「必死に否定すると余計に怪しいっすよ～？」

A「ほんっとに違うの、ていうか、彼氏いないし！」

少し遅めの昼食だからか、社食はガラガラ。

田原「いないんですか？意外ですね」

田原くんは味噌カツ定食を美味しそうに頬張っています。

私は天ぷらうどん。

A「いないよそんなの…」

田原「どのくらいっすか？」

A「ん～、1年くらい？」

田原「なっが！マジですか？」

A「田原くんと違ってモテないから…」

田原「あははっ、俺モテんっすよ！」

A「そうなの？」

田原「俺も半年くらいおらんっす」

A「え～！」

意外です。

田原「好きな人とかおらんすか？」

好きな人。

難しい質問です。

男の人と久しぶりに1つ屋根の下に泊まったことは事実です。

だけど、そんな関係じゃないし、勿論何も無いし、

相手は大好きな大スターだし。

A「いない…かな」

田原「へえ～。できるといいですね、好きな人」

A「うん。」

田原「どういう人がタイプなんすか？」

A「タイプ…？難しいなあ。」

田原「社内だと？」

A「え～？社内…うーん」

しばらく働いて大体の人の顔は覚えたけど、

タイプって感じの人はあんまりいません。

強いていえば、田原くんはとても整った顔をしていると思う。

A「田原くんかなあ」

田原「えっ？」

A「あっ」

本人と話していることをすっかり忘れていた私。

今、かなり恥ずかしいこと言いました。

顔から火が出そうです。

A「あっ、あの、今のは忘れて」

田原「ふふふっ、ぜーーったい忘れません」

いたずらっぽく笑ってこっちを見てきます。

田原くんは、意地悪です。