ナナブンノイチ【東海オンエア】 (ページ6)

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唯一の女という環境。ページ6

A「しゃちょーとか会うの久しぶりすぎん？」

てつや「そう？事務所でよく出くわすわ俺」

A「うそ？私全然会っとらんよ？忘年会以来とかかも」

てつや「え？それはやばい」

ばか目立つてつやのオープンカーに乗って、帰路につく。

パシリだからと思って送ってってとは言ったけど、このオレンジのBMってことを忘れとった。

てつや「忘年会今年も楽しみだわー」

A「そう？私苦手ああいうの」

てつや「え？何で？」

キョトン、っててつやはするけど、理由なんて明快。

男の中に1人だけ女、という環境。

しかも岡崎が拠点というせいもあって、ほかの女性クリエイターとあんまり仲良くできん。

普段からの交流もないし、東海オンエアは女性クリエイターとのコラボもほぼないし、

はっきり言って、浮く。

ビューティー系とは一生仲良く出来そうにないし…

男の人達の中に1人混ざることも難しいし…

A「まあ、色々気まずいわけよ。」

てつや「？？」

不思議そうなてつや。

気を遣わせたくないから、こういう気持ちは基本自己処理。

女だからって、負い目があるのやだし。

私だって対等に、東海オンエアとしておりたい。

てつや「ほい、つきましたよっと」

A「ありがと」

車から降りようとする私の腕を、てつやが掴んだ。

A「何？」

てつや「…何かあるならすぐ言わんと、損するのAだと思うよ？」

諭すような口調、真剣な目。

たまにこういう時あるから、リーダーってリーダーなんだなって思わされる。

A「…うるせ、はよ編集しろ、お疲れ」