二日酔いの衝撃発言。 ページ15
最悪な予感は的中しまくって、目が覚めた瞬間人生最大の目眩が私を包んだ。
A「うう…」
割れそうな頭、迫り来る胃液。
焦ってトイレに駆け込んで、戻す昨日のみのとのディナー。
もったいないなあ、本当。
冷静になって見渡した部屋には、
床に散らばる昨日の残骸と、何故か上裸のてつや、としみつ。
それから、ちゃっかり私のベッドですやすや眠るりょうくん。
A「も〜…」
こいつら、本当どうしようもない。
だけど、楽しかったな、なんてぼんやり思う私、本当東海オンエア大好きだなあ。
A「ってやば、遅刻する!」
今日も仕事。
時計を見るともう危ない時間。
とりあえずりょうくんから起こすしかなさそう。
A「ちょっと、時間やばいよ起きて、」
りょうくんを思いっきり揺さぶると、ヴヴ、と低い唸り声が聞こえた。
A「え?としみつ起きれたの?」
何故かりょうくんを揺さぶる音で起きたとしみつ。
ムクリ、と体を起こして、キョロキョロ。
としみつ「…なんで起きれん設定なの」
浮腫んだ顔、眩しそうに細める目。
寝起きがブスすぎる。
綺麗な顔も台無し。
としみつ「…やば…時間やばいやん…」
A「そうなの!だから起こすの手伝って」
としみつ「…おーい…てつやー起きろー…」
としみつがてつやのケツをペシペシと容赦なく叩く。
赤くなるやつだ。絶対痛い。
としみつの寝起きの低い声、嫌いじゃない。
としみつ「A記憶ある?」
A「え?記憶?」
シャワーを浴びる準備をしながらとしみつの方を振り返った。
としみつ「お前りょうとチューしとったやん。」
A「…はあ?!?!」
その衝撃発言は、二日酔いの頭で処理しきれないほど大きいものだった。
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作者名:するめ長官 | 作成日時:2019年8月9日 18時