No.53 ページ6
「……じゃあ聞くけど、周防さんは本当にあんたのこと友達だと思っているの？」
『…思ってます』
「へぇー、自信あるんだね。でも、あんたは彼の異変に気づいているの？」
『異変…？』
「ほーら。何も気づいてないじゃない」
『…っ』
「あたし、彼と同じクラスなんだけどー、最近の周防さんすごーくイライラしてんだよねー」
「貴方、心当たり…あるんじゃない？」
『え…』
知らなかった。
でも、確かに最近の尊は時々つまらなさそうにしていることが多かった。
…じゃあ…やっぱり…
「…うふふ。もう、分かっているんじゃないの？貴方は周防くんにとって……邪魔な存在でしかないのよ」
『……っ！！』
「あははっ！いいねぇーその顔！」
「こーらー、止めてあげなよー」
「…ここ最近の周防くんは生き生きとしていなかった。それは…っ！貴方が！貴方が周防の目の前に現れたから！あの人は変わってしまった！！」
悲鳴のような叫び声をあげた瞬間、右頬に強い痛みが走った。
その時、平手打ちをした子の目には涙があった。
薫は悟った。
彼女は本気で尊のことを心配しているのだと。
薫はそのまま反動で倒れ、動かなくなった。
『……私の…せい…』
「そうよ！貴方のせいよ！！だから、償いなさい！！」
そう言って、薫の腹に蹴りを入れようとした時、扉が勢い良く開いた。
そちらに向くと薫は驚きで目を見開く。
そこに立っていたのは……尊だった。
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ミリア - 続き楽しみです！。尊がカッコ良かったです。これからも応援してます。頑張ってくださいね！。 (2017年7月4日 16時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2017年3月4日 20時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 是非に尊さんに編み物を(笑)見てみたい。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: f0199973b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 続き楽しみです(。・ω・。) 応援してます！ 尊さんかっこいいですね(//∇//) (2016年8月17日 23時) (レス) id: cc3993d316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルコバレーノ | 作成日時：2016年4月30日 0時
