No.87 十束side ページ40
薫さんはとても優しい人で、すぐ好きになれた。
初めは気がつかなかったが、クラスで噂になっていた話の一つ「呪われた少女」の人だとわかった。
噂で聞いたのとは全然違ったので質問をすると心良く話してくれた。
「やっぱ思ったとおりだった」
『ん？なにが？』
「キングの隣にはクイーンがいるんだって事だよ」
『クイーン？私が？』
「他に誰がいるのさ」
『んん…ちょっと恥ずかしいな。クイーンって呼ばれるの。普通に薫でいいよ』
「うん、わかった。そうするよ」
バスルームの扉が開く音がした。
ちょうど尊が上がったので自分と交代する。
『タオルは籠の中にあるから好き使ってね』
「はーい」
頭だけ洗って出ようかな…
薫も十束と裕福な方ではないため節約する心構えはあった。
だが、タイミングを計るのはさすがに無理だった。
「はぁ〜すっきりした」
髪の汚れを落とし、15分以内に風呂を出る。
扉を開けると目の前には、尊が薫の腹に手を乗せて押し倒しているという何とも言えない光景が広がっていた。
「……あ」
どうやら、いい感じの時に来てしまったようだ。
急いでこの場から離れる。
「お取り込み中…失礼しましぁ……」
ゆっくりと扉を閉め、後ろへ下がる。
その瞬間、バチンと音が響いた。
……やっちゃった…
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ミリア - 続き楽しみです！。尊がカッコ良かったです。これからも応援してます。頑張ってくださいね！。 (2017年7月4日 16時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2017年3月4日 20時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 是非に尊さんに編み物を(笑)見てみたい。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: f0199973b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 続き楽しみです(。・ω・。) 応援してます！ 尊さんかっこいいですね(//∇//) (2016年8月17日 23時) (レス) id: cc3993d316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルコバレーノ | 作成日時：2016年4月30日 0時
