No.76 ページ29
二人がオムライスを完食した後、薫の傷の具合を見た。
「んー……昨日よりも傷口が浅くなっとるな。これなら一週間で完治するやろ」
『それなら良かった……けど、この治りの早さはやっぱり普通じぁない……ですよね』
「薫ちゃん、俺らはそんなこと気にせんよ。少し人より治りが早いってだけの話や」
『ありがとう、草薙さん』
「ええんよ」
優しく微笑んだ草薙は薫の頭を撫で、カウンターの奥へと入っていった。
それと同時に後ろで扉が開く音がした。
「おーい、出雲。帰ったぞ…って、出雲の友達か？」
『こっこんにちは…』
入ってきたのはどことなく草薙に似た雰囲気がある男性だった。
男は薫をまじまじと見つめて言った。
「お嬢さん、君は出雲の彼女？」
『えぇっ…！ち、違います！』
慌てて首を振り否定をすると、ちょうど草薙が戻ってきた。
「お客さんか？……って叔父貴！今まで何処行っとったんや！電話の一つも寄越さんで！」
「ん？行く前にカウンターにメモ置いたぞ。生島さんが珍しい酒が手に入るかもって誘われたから留守番は任せたって…お前、メモ見ないで捨てただろ」
「そんなはずは………あっ、もしかしてあん時か」
『思い出したんですか？』
「ああ。あいつ、闇山光葉が此処に来た時や」
「……まぁお気に入りのワインが割られなかったなら別にいいけど。やんちゃもほどほどにしろよ」
そう言うと叔父はカウンターの奥へ入って行った。
「ヘイヘイ。んまぁ、そのお陰で尊とは前以上に仲良うなったわ」
「ふん…」
『？？前に何かあったんですか？』
「ああ、そうか薫ちゃんは知らんかったな。折角やし、俺と尊の友情物語を聞かしたるわ」
「んなもんねぇだろ」
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ミリア - 続き楽しみです！。尊がカッコ良かったです。これからも応援してます。頑張ってくださいね！。 (2017年7月4日 16時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2017年3月4日 20時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 是非に尊さんに編み物を(笑)見てみたい。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: f0199973b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 続き楽しみです(。・ω・。) 応援してます！ 尊さんかっこいいですね(//∇//) (2016年8月17日 23時) (レス) id: cc3993d316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルコバレーノ | 作成日時：2016年4月30日 0時
