Precious Girl 【Ryosuke.Y】 (ページ12)

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Precious１２ページ12

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私への皆からの視線は、
もちろん校舎に入ってからも続き

同じ学年ではない人達も私とすれ違えば一度は振り向くほど。

恥ずかしすぎる…。。。

　

　
みんなからしたら私がお洒落をするとなれば、
今日はお洒落だ！という意見ではなく、イメチェンした？！という意見が圧倒的に多いだろう。

それがお洒落に足を踏み出せないでいた理由の１つでもある。

　

　

いつもより長く感じた廊下を抜けて自身のクラスの前に立てば一度深呼吸。

こんなに教室のドアを開けるのに緊張したのは入学式以来だ。

...
　

「………よしっ……。」

　

意を決してドアを開けた……………が、

　

　

案外誰もこちらを見ない。

何だ、

そっか、驚かれるどころか私が来たこと事態みんな気付いていないんだ。

　

　
思ったよりも甘くない現実に肩を落としつつも自身の席に向かうと…

　

　

大貴「……ぁああっ！！！」

　

ある男子生徒が声を突然荒げた。

　

「ビックリした……、」

　

大貴「いやいや、ビックリするのはこっちだろ。」

　

会話的に私に喋りかけてきてる？…と思い、先程まで俯いていた顔を上げると、

　

大貴「西井………さん？だよね？

　

どうしたの？！イメチェン？！」

「え、あっ……いや、えっと……」

クラスの中心的生徒とも言われる有岡大貴に
　
初めて喋りかけられた……

　

　

大貴「すっげー可愛い！

　
………なっ？知念！」

　

「え、ち、知念くん……っ？」

　
丁度近くにいた知念くんに喋りかけた有岡くん。

　

侑李「別に似合ってるんじゃない？」

大貴「もぉー、知念ったら冷たいんだからー。

素直に可愛いって言ってあげてもいいじゃないの。」

侑李「素直になって発した言葉が似合ってる、だったんだけど。」

　

えぇー！知念くんに似合ってるって言われたよ？

感謝感激雨嵐じゃん。

　

大貴「てか何で急にイメチェン？」

　

イタいとこついてきたな有岡大貴。

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