Bed in the Love 2nd【Daiki.A】

Bed＊５６ ページ8

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“こんなの涼介じゃないっ…”




何てこと言っちゃってんだ私…。



昨日結局それだけ言い残して帰っちゃって

涼介とは気まずいまま。



運良く今日、涼介はプレゼンでほとんど席を外していて会わなくてすむ。





涼介のデスクを見てみれば荷物がまだ置いてあって、まだ会社に残っているみたいだけど


普段ならもう上がる時間だし帰る準備をする。




これから残業なのかまだ残っている社員さんたちの間をすり抜けていく。



会社から出れば、目に飛び込んできた見慣れた姿。


　


「え………なんで…」





大「何でじゃねーし。




返事しにきたんだけど。」




そこにはパーカーを着たいつもと違う服装の有岡がいた。




「わざわざ会社まで来なくても…」



大「だってお前の連絡先知らねーし。」




それもそうだな。と思っていると、






大「引き受けるわ。昨日の話。」





有岡のその言葉に目を見開く。




「ほんとに………？」




大「おう」




パーカーのポケットに手を突っ込みながらめんどくさそうに言う有岡に感謝の気持ちでいっぱいになる。





半ば諦めかけてしまっていた私はまさかの返事に嬉しくて思わず……






大「……はっ？！」





抱きついてしまった………。





気付いた時には時すでに遅し。




大「ちょ…………新崎？」




思いっきり背中に腕を回してしまっていた私。




「あああっ！ご、ごめん…」



慌てて有岡から体を離そうとすると…






「…………えっ」




いつの間にか私の背中に有岡の腕が回っていて、

ガッシリとホールドされてしまった私は離れることが出来なくなってしまった。






「有岡っ………」





大「離れんなよ。」







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